2012.06.14

政府と業界、突然の白熱球自粛、LED化の方針!

~当面の一般家庭の負担増については、何のフォローもないのでしょうか?~

「東芝、パナソニック」など大手メーカーと政府が、電力の省エネ化と称して「すべてLED化する」との方針を、突然発表しました。

我が家でも、「電気代が節約できる」という甘いささやきにこれまで検討してきましたが、「柔らかい光に心残りがあったり」「一個のLEDが高い」「LEDが装着できないこれまでのソケット(ダウンライトなど)を模様替えするには一度に相当な費用が掛かる」などの理由で、部分的交換にとどまってきました。

こういうたぐいの「消費者の意向」をどこまで吸収しているのかわからないまま、突然の大方針・・・・・です。大企業のビジネス売上高は間違いなく確実に増える一方で、消費者の意向や苦情には、「見向きもしない」という風潮の報道を目にしました。

政府原発政策の破綻、政官業癒着が明らかとなった今でも、国民目線を一応チェックしてみようという慎重さもないまま、ことが進められてきたようです。

いい加減に、「消費者」の声を聴く耳を持つようにならねば、「アメリカと財務省と財界」にへつらうようなことばかりしている政府では、やがて国を滅ぼしてゆくに違いありません。

<節電対策>政府、LED電球に販売切り替え要請へ

毎日新聞 6月12日(火)11時32分配信

電力需給の逼迫(ひっぱく)が見込まれる今夏の節電対策に向け、政府は照明メーカーや小売業者に対し、白熱電球の販売自粛と節電効果の高いLED(発光ダイオード)電球への切り替えを求めることを決めた。細野豪志環境相と枝野幸男経済産業相の連名で要請を行う。細野環境相が12日、閣議後の記者会見で明らかにした。

 政府は08年、国内の白熱電球の製造販売を12年までに自主的に中止するようメーカーなどに要請。これを受けて大手メーカーが生産から撤退し、現在は一部のメーカーしか製造していない。白熱電球からの切り替え加速を目指し、小売業界への働きかけを強化する。

 日本エネルギー経済研究所の試算では、LED電球の消費電力は同タイプの白熱電球の約8分の1で、寿命は数十倍。環境省によると、白熱電球は、02年に1億2000万個だった出荷個数が11年には4300万個に減っている。一方LED電球は、09年の200万個から11年は2400万個にまで増えた。
 細野環境相は「すでに自粛を表明している関係者も多いが、できるだけ前倒しして、夏に向けて切り替えてもらえるよう要請したい」と話した。【藤野基文、比嘉洋】

 
※参考:以下は2005年の弊コラム・・・上空から見える国の照明が白色化してゆくことにわずかなノスタルジアを抱くのは私だけなのかも知れませんが・・・・・。
コラム       空から 紅い文明がひかる・・・。
 2005年8月wrote
日本列島を「夜間飛行」から見下ろせば、壮大な「光の連鎖」の絵模様にあることがわかります。暗い「コックピット」内からみれば、それはさながら、「パノラマのように鮮明に、」また客室内の照明が落とされていれば、やや視界は限られるものの、過ぎ去る「光の集落」をみとめることができるでしょう。
「蛍光白色電飾」で身をかためた各都市は、空に向かって白い光で輝き、
列島縦断の高速道路のラインはわずかにオレンジがかって長く伸びています。更に低空では、鉄道の「駅」だけが点と点でひかります。
冬場には、晴れてさえいれば、目をを凝らせば、北部から中部山岳地方は、ナイター稼動中のゲレンデさえも認識できてしまいます。
そんな見慣れた光景も、ひとたび外国に出ると新たな発見へとつながります。
たとえば、・・・。
デスティネーションのヨーロッパに到着時間をあわせる為か、中近東のステ-ションでの離発着は、ニューデリー・テヘラン・カラチ・カルカッタ・アブダビ・バーレーンなど、経由する場所は、どこもミッドナイトになります。
従って中東を航行中は、いつも真夜中の機内では、ウィンドシェードも開けたままです。 眼下には砂漠が横たわり、そしてアラビア海(Arabian Sea)が、広がっているはずです。漆黒の闇の中から、時折あがるのは、大きな石油の炎、そして群落の灯々(あかり)。その灯は、不思議なことにかすかにちらちらと点滅しているかのように、またその色は、赤くオレンジ色がかって見えます。
ニューヨークや東京を、空から見た色とは明らかに違います。
かつて、 南回り欧州線(レトロに感じますが、北回り欧州線に対して、こう呼んでいました。)が日本から中東を経由してヨーロッパに向かう花形路線のひとつとして運航されていた頃の話です。
省エネということから言えば、蛍光灯を多用した照明のほうに、軍配は上がるのでしょうが、白い光りを見慣れたものにとっては、赤い光りは、裸電球ひとつの光景が記憶をかすめるのか、時の流れとぬくもりを感じさせます。
「インダス」から「メソポタミア」の文明を、いま、空高くから通過している感動を独り噛みしめたことも、思い出されます。
イラク問題が国際的にも注視されているなか、一歩下がって、歴史や文明の側面からも触れてみることも必要かもしれません。

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コメント

nogaさま
コメントありがとうございます。
「Where there’s a will, there’s a way」どういう意志かにもよりますが、良い言葉ですね!私の父も職業軍人でした。青春は戦争にあり、その傷から得た教訓を私達の世代が引き継ぎ、WILLを発さねばいけない!と固く念じております。が・・・周りを見渡すと、そういう勇気が少し足りない傾向にあるとおもいます。残るイノチも、モノを言い続けてまいります。よろしくご指導ください。

投稿者: 秀島

それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。 (私の父は、玉砕した)。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

投稿者: noga

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