2012.02.07
ますます過密化する「羽田」「成田」では、騒音も落下物も増えているはず・・。!実態を知りたいものです。
F15部品落下113件、公表は6件 空自「被害、予想されず」 07年度~昨年
2012.2.6 朝日
航空自衛隊の主力戦闘機F15が2007年度以降、113件の部品落下事故を起こしていたことがわかった。このうち、地元自治体に連絡した記録が空自に残っているのは9件、報道発表は6件だった。空自は「被害が予想されない小さな部品や海上での落下が多かった」としているが、地元自治体からは「被害の把握のためにも地元に通報すべきだ」との批判が出ている。
F15をめぐっては昨年10月、石川県能美市で小松基地の所属機から燃料タンク(長さ約6・6メートル、幅約0・8メートル、重さ約155キロ)が住宅街に落下。周辺の自治体の一部が、情報の開示が不十分と反発し、同基地での訓練が約2カ月中止された。防衛省航空幕僚監部に全国の発生件数を照会したところ、朝日新聞に対し、07年4月~11年12月末の件数を明らかにした。それによると所属基地別では、百里(茨城県)29件▽新田原(宮崎県)22件▽築城(福岡県)20件▽小松(石川県)16件▽千歳(北海道)14件▽那覇10件▽岐阜2件だった。ボルトやネジなどの落下が多かったという。
空幕は公表するかどうかの基準について「各基地司令の判断で、地上の被害が予想される場合は速やかに公表する」と説明。「被害が予想されなくても、自治体との関係を考えて連絡する場合もある」としている。だが、地元自治体に連絡したという記録があるのは9件、報道発表は6件だった。
空自が保有しているF15は約200機。F15以外では、同じ期間に、空自が約70機保有するF4が91件、約90機保有するF2が25件の落下事故をそれぞれ起こしている。哨戒機やヘリなど約200機を保有する海自の部品落下は07~10年で53件、ヘリを中心に約450機を持つ陸自は08~11年度で18件。陸自、海自とも、このうち9割以上を地元自治体に通知したとしている。
(渡辺丘)
基地の地元「極めて異常」
地元からは批判や戸惑いの声が相次いだ。石川県小松市では、事故発生時に小松基地から連絡が入る仕組みになっている。だが、市によると、昨年10月の燃料タンク落下を除く15件については、連絡がなかったという。
長年、戦闘機の飛行差し止めを求めてきた小松基地爆音訴訟連絡会の長田孝志代表は「極めて異常。基地周辺住民が危険な空の下で暮らしていることが改めて明らかになった」と憤る。
過去5年で最も件数が多かったのは百里基地の29件。地元の茨城県小美玉市によると、このうち連絡があったのは4件だけだったという。市基地対策課は「どんな小さな事故でも連絡がほしい」という。
一方、築城基地の地元では、福岡県築上町など1市2町が2010年7月、九州防衛局へ積極的な情報開示を要請した。住民の安全に差し障りがないと判断された事故でも半年に1度、基地側がまとめて報告するようになったという。新川久三町長は「地元への公表を念頭に置くことは、整備を担う側にとっても、安全意識や責任感、使命感の高まりにつながるのではないか」。 そもそも部品落下事故は防げないのか。F15のパイロットを20年務めた空自幹部は「戦闘機は速度が時速2千キロを超え、機体にかかるG(重力加速度)も大きい。模擬ミサイルや燃料タンクなど外装物も多いので部品が落ちやすい」と限界があることを認める。
軍事評論家の前田哲男さんは「空から降ってくれば、どんな被害が出るかわからない。事実を通報するのは最低限で、通報システムと基準をきちんと整備すべきだ」と指摘する。

コメント
航空自衛隊のジェット戦闘機による落下物については、基地と周辺のリスクの問題であるので、自衛隊としては発表したくないのは分かるが、どの程度のリスクだったのか検証する意味からも開示してもらいたい。
投稿者: 播 稔
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