2011.09.08
重大事態にならなくてよかった!ANA便急降下。
30秒で、1900メーターの急降下。急減圧などで、手動で急降下する場合も30秒で7~800メートルと言われているだけに、重大な事故にならずに済んだことがなによりでした。
~ハイジャック・テロ対策の強化で変わってきたセキュリティー~
かつては、コックピットへの出入りは、もう少しシンプルな方法がとられていましたが、ドアの強度強化をはじめとした対策の中で、やや複雑化しています。
強化した一方で、中に一人となったパイロットが倒れた場合などは、コックピットに入れない、というようなことも想定されます。
コックピット内は、エンジニア(エンジンはじめ機内システム全般を見守り、管理する)搭乗していましたが、現在はパイロット二人だけという背景もあり、夜間の航行で、管制官との交信などに手を取られていたなどの要素が重なって思わぬミスも生じる可能性があります。
津波・原発事故・台風被害の陰で、「航空の問題」は、一時お預け状態にありますが、一瞬にして多数の生命の帰趨をにぎる乗り物であることは、変わりません。
~ベルト着用の効果か?旅客に怪我なしは、不幸中の幸い~
最近では、突然の「晴天乱気流=タービュランス」に備えて、「シートベルト着用のサイン」が消えても常時ベルト着用する風土ができてきたようです。
「旅客のけがゼロ」は、こうした背景が推定されます。
一方、多分後方で乗務されていたと思われる、怪我をされた乗務員の早期の回復を祈念いたします。
全日空機誤操作で急降下 2人けが9月8日 1時24分 NHK news
6日の夜、羽田空港に向かっていた全日空の旅客機が静岡県の沖合の上空で急に機体が傾いて降下し、客室乗務員2人が軽いけがをしました。副操縦士が、トイレから戻った機長のために操縦室の鍵を開けるスイッチを操作しようとして、間違えて機体をコントロールするスイッチを操作したということで、全日空はすべてのパイロットにトラブルを伝えて注意を促すことにしています。
6日午後11時前、静岡県浜松市の沖合の上空で、那覇発羽田行きの全日空140便、ボーイング737型機が突然、左に傾き、大きく降下しました。この際、2人の客室乗務員が首や足に軽いけがをしましたが、112人の乗客にけがはなく、全日空機は定刻どおり羽田空港に到着しました。全日空によりますと、当時、副操縦士がトイレから戻った機長のために操縦室のドアの鍵を開けるスイッチを操作しようとしたところ、すぐ近くにある垂直尾翼の方向舵を動かす別のスイッチを誤ってひねったことが原因だということです。
国土交通省によりますと、旅客機は高度1万2000メートルを飛行していましたが、通常の降下率の3倍にもなるおよそ30秒間に1900メートルも高度が下がる急激な降下だったということです。
全日空は「お客様や関係する皆様にご心配をおかけしたことをおわび申し上げます」と話していて、すべてのパイロットにこのトラブルを伝えて注意を促すことにしています。

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