2011.06.22
怪鳥「コンコルド」がロケット装備で戻ってくる!しかもバイオ燃料で・・・。
かつて、スピードにすべてを賭けたヨーロッパのエアバス勢、怪鳥「コンコルド」も稀代の騒音によって、生き残ることができませんでした。
一方で、大量輸送を旗印にした「ボーイング」のジャンボ機は、時代の波に乗って1970年代に始まり、大きな峰を築きました。
しかし、1978年のカーター大統領による「航空規制緩和」で激しい「格安運賃競争」が勃発し、国際線を持つ大手エアラインは、経営困難に陥りパンナムをはじめ多くのエアラインが倒産しました。
その流れは、現在の日本のエアラインにも及び「JAL破綻のひとつの要素」ともなりました。
アメリカボーイング社は、「ジャンボ機でハブ空港へ大量輸送」いわゆる「ハブ&スポーク」から「ポイント TO ポイント」・・・大都市からスポークの先であった地方都市まで、あるいは、大都市間でも便数は増やして箱は小さく燃費のよい中型機で(B-767、777など)、という戦略に転換しました。
さて、この一方で
2000年代になって、ヨーロッパはEUという経済圏の中で、エアバス社の反攻が始まりました。
ボーイング社の看板B-747ジャンボ機をはるかに上回る、巨大エアバスー380という「大量輸送機」の就航、同時に中型機もパイロット養成計画においても互換性のあるエアバス320/330/340を次々に売り出し、発展途上の中国をはじめ中東・アフリカ・東南アジアにおいてシェアーを拡大し、航空機マーケットの6割近くを占めるに至っています。
ボーイングの次世代旅客機「787」は、開発上のトラブルを重ねて、ローンチカストマーのANAへのデリバーが二年半も遅れるなど、「リーマンブラザーズ破綻」に端を発したアメリカ経済下降のシンボルともなってきています。
こういう中で、なんとも壮大な「計画」が発表されたわけで、夢を感じさせてくれます。
もっとも、私などは、とっくに命尽きていて、完成デビューの2050年に、その雄姿を拝むこともできませんが・・・。 明るいお話です。
夢の超音速機で東京―ロンドン2時間半 欧州大手エアバス親会社のEADSが計画[11/06/21]
欧州航空防衛大手でエアバスの親会社でもあるEADSは20日、
東京―ロンドン間を現在の約5分の1となる2時間半で結ぶ超音速旅客機の開発計画を明らかにした。
ジェットエンジンとロケットエンジンなどを組み合わせ、超高々度を飛行する。
2050年ころの実用化を目指している。同日、パリ郊外で始まったパリ国際航空ショーにあわせて発表した。
「ZEHST」と名付けた機体は、ロケットに翼を付けたような構造。
後部は燃料タンクで占められ、旅客は胴体の前部に搭乗する。現在の旅客機と同じように空港からターボジェットエンジンを使って離陸し、その後はロケットに切り替えて急上昇。
さらに一定の高さに達したらラムジェットと呼ぶ超音速用エンジンを点火し、いまの旅客機の約3倍の高度の上空約3万2千メートルをマッハ5(音速の5倍)で巡航する。ターボジェットの燃料には植物から合成したバイオ燃料を使う。 ほかのエンジンは水素と酸素が燃料のため、排出するのは水だけ。 温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の発生はゼロで、環境負荷も少ないという。(パリ=古谷茂久)

コメント
夢のある計画ですね・・・
投稿者: peace68
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