2011.06.11
「村上春樹さんのメッセージは、ニッポンの良心の叫び」
2011年3月11日14時46分に起きた東日本大震災の被災規模は、あの「御巣鷹山ジャンボ機墜落事故」でさえ、かすむ「大々被災」です。
地震・津波は、天災ですが、一方で、14時46分以降の原発事故・汚染拡大・収拾不能は、「人災」そのものであったことが、日に日に明らかにされています。
3月11日から20時間後には、MITの研究機関では、「メルトダウン」しているとのシュミレーションがされていました。
しかし、日本国内では、2ヶ月もたった5月中旬に「東電・政府」が初めて「原発」メルトダウンの事実を認めました。
そればかりか、「映画・チャイナシンドロームのようにはならない」と東電・政府保安院がいい続けてきましたが、「メルトスルー」して地面にぽたぽたと解けて流れ出している事実まで、明らかになったのです。
もはや言うべきことを知らない、現実の中で、政治政局は、何一つ危機対応ができなかった菅首相と担いできた政治家が、「選挙をせずにどう延命してゆくか」ばかりにうろうろとしています。
被災を受けた東北地方・また、原発本拠地である福島県の方々は、まともに復興策を講じてもらえない状況下でもあり、日本国民として憂うることばかりです。
こうした中で、「村上春樹さんの世界へ向けてのメッセージ」は、国民の反省を代弁されている面すら伺えて、感動いたしました。
村上春樹氏「日本は核にノーと叫び続けるべき」
2011年6月10日 (金) 「報道ステーション」より
作家の村上春樹さんが、スペイン・バルセロナで9日、人文科学分野で功績のある人物に贈られる「カタルーニャ国際賞」を受賞した。村上氏は、受賞後に「非現実的な夢想家」というテーマでスピーチを行った。このなかで、日本の原子力政策への批判に多くの時間を割いた。
「福島の原発事故は、日本人が歴史上体験する二度目の大きな核の被害。
しかし、今回は、誰かに爆弾を落とされたわけではなく、日本人自身がお膳立てをし、自らの手で過ちを犯し、自らの国土を汚し、自らの生活を破壊している」と指摘。
「日本人は核に対し、ノーを叫び続けるべきだった」と語った。
村上氏は、原発に反対する人々がこれまで「非現実的な夢想家」と呼ばれてきたと
したうえで、「安全で効率的であったはずの原子炉は、今や地獄の蓋を開けたような惨状を呈している」と述べ
た。村上氏は、賞金約930万円は被災者を支援するために寄付するという。
さて、当日の番組に、コメンテーターとして「寺島実郎氏」が出演。しかし、「なにやらもごもごと核擁護の言い訳に終始。これまで、まともな評論家かな、と錯覚していたことが判明しました。なんだ、この方も「原子力ムラ」の一員なのだ、と再認識。古館キャスターの切れがよかったことは多くの方の感じたところでしょう。
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