2011.06.12

JR北海道の特急脱線炎上事故・・・。そして・・・。

車掌と客室乗務員?

JR・新幹線はじめ私鉄などでは、近年、、航空機の客室乗務員のような「制服」を着用させたり「パーサー・アテンダントなどの呼称」で車内に乗務させている姿をみかけます。

しかし、航空機と違うのは、今回の事故で明らかになりましたが、「車内での乗車券発券」業務などの権限を持たせず、「保安要員としてのマニュアルや訓練も施されていない」ということです。

いざという時の「旅客の安全」は、ほどほどにして、見栄えで辻褄を合わせるあり方です。

現在あるいは、将来の「車掌の人件費」をコストダウンするために導入されたと言うことを聞いています。

もっとも、航空とて、「ベテラン乗務員は切り捨て」、「オール使い捨ての契約社員化」「外国人化」が進んだ挙句に、「脱出時のドアモードの切り替え忘れ」で何度も離着陸した、とか、機内に収容できない「食事カートを積んだまま離陸してしまった」とか、かつてでは考えられない事態が日常化しているのです。

空陸とも「安全軽視」の風潮です。

原発の「安全神話」が崩れ去る中で、あらゆる公共の交通機関の安全についても、いっせいに「見直す」機会でもあるのではないか、と思います。

事故調査の「運輸安全委員会」も国土交通省の管轄化にあることでは、原子力保安院と位置関係は、同じです。

ここにも、独立した権限を有する機関が生まれることを期待します。

客室乗務員、車掌に出火伝えず JR北海道、特急脱線炎上

2011.6.9 朝日新聞夕刊

 北海道占冠(しむかっぷ)村のJR石勝(せきしょう)線で起きた特急脱線炎上事故で、炎が上がっているのを客室乗務員が目撃していたのに、車掌に伝えていなかったことがJR北海道の調べでわかった。

同社は乗客の避難誘導の遅れにつながったとみており、客室乗務員についても乗客の避難誘導などを行う要員として訓練の対象にする。非常時のマニュアルも整える。
 客室乗務員は契約社員で、主に車内販売や乗客の案内をしている。脱線炎上した特急「スーパーおおぞら14号」(6両編成)には2人乗車し、うち1人が出火元だった最後尾の車両にいて炎が出ているのを窓越しに目撃した。しかし、火災発生を車掌も承知していると思い込み、知らせなかったという。

 同社は車掌と運転士を乗務員と定義。乗務員に義務づけている非常時の対応が、客室乗務員のマニュアルでは明確でなかった。

このため同社は「乗務員は炎を見ておらず、火災と認識していなかった」と説明してきた。

快速運転士が居眠り JR北海道、乗客が撮影


2011年6月11日 asahi

 JR北海道は10日、千歳線で8日に走行中の快速列車の運転士(26)が居眠りをしていたと明らかにした。

乗客が運転士の居眠りに気付き、その様子を携帯電話で撮影し、その映像を収めたDVDを同社に送ったことで発覚した。

 同社によると、運転士が運転していたのは、札幌を午前7時50分に出発した新千歳空港行き快速「エアポート76号」。DVDには、快速列車が千歳線の島松―恵庭間を走行中の場面が収められており、同社が公開した。

体が上下に揺れたり、ハンドルから手が離れたりする運転士の様子が映っていた。この列車は、ハンドルやブレーキの操作を1分以上していないと緊急停止装置が作動し、ブザーがなる。DVDでは1回ブザーが鳴り、運転士がこれを解除する場面もあった。

 同社によると、運転士は7日が泊まり勤務。同日午後4時前に出社し、翌8日午前10時に退社した。この間、「通常は5時間ほどの仮眠をとる」(同社)。運転士は8日に管理者と体調について面談したが、問題はなかったという。しかしその後の同社の聴取に「寝付きが悪かった」と話したという。

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