2011.05.04

「神の火」の著者「高村薫」さんの言葉に感銘しました・・・。

5月3日放映の「NHKニュースウォッチ9」の中で、作家高村薫さんのインタビューを視聴しました。

さりげない中で「核心を衝く」お話でした。

高村さんは、1991年に「神の火」を書かれています。

まさに、建設中の原子力発電施設を軸に、原発の絶対安全神話の土台の危うさが明らかになって行くストーリーであり、20年も前にこの問題をモチーフにしてきたことから、NHKがインタビューするのも当然です。

事故は、「想定しなければいけないことを、想定しなかった。問題外と言うべきだろう。」

「科学技術のモラルの問題である」「55年体制以降原子力が疾走してしまった」

「今こそ、耐震対策にかける費用・事故があった場合の賠償費用まで考えて、原子力発電が本当にコストに見合うのか、を考えるべきだ」

と言う趣旨のことを述べられていました。

「神の火」再読と、昨夜のことを忘れないうちに書き記しました。

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コメント

福吉さま

ご意見ありがとうございます。航空をはるかに越えた国民的な安全問題を、はっきりとさせていかねばならないと思います。

山村さま

原発事故、ビン・ラディンと大きな問題の陰で、ビッグニュースでした。ご意見ありがとうございます。

投稿者: 秀島 一生

本題で関係ない内容で恐縮ですが、2年前に大西洋上で事故を起こしたエールフランス機のブラックボックスが回収されたそうですが、今後はどのように調査が進んでいくのでしょうか。
エアバス社が誇る最新システム搭載の機体だけに非常に気になっていました。

投稿者: 山村

自分も10数年前に「神の火」を読みました。テロに対して無防備な原発に一石を投じる作品でしたが今回は自然災害でも危ういことを改めて考えさせられます。今日の高村さんのコメントでは原子力を否定するのではなく、地震国である日本は原発をもつべきではないと言っています。10年とかいうスパンでエネルギーの転換が必要だとも・・・未来を見据えた政策が今こそ必要ですね

投稿者: 福吉

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