2011.04.04

「安全」への信頼大であった米「サウスウェスト航空」でディコンプ!事故

「東日本大震災」のなかで、原発制御の動向が不安定な中ではありますが、航空のニュースもお伝えせざるを得ません。

「ジェット ブルー」とともにアメリカの格安航空で、世界のLCCの雛形ともいわれてきたエアラインだけに、利用者の不安を誘う要素もあります。原因については調査中です。(ディ・コンプレッションとは「急減圧」です。)

CNN では、「Southwest to ground 81 planes after hole prompts emergency landing」と報じています。  http://cnn.com/video/?/video/us/2011/04/02/bts.passengers.hole.in.plane.cnn

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サウスウェスト航空737型機

  米機飛行中、天井に穴 緊急着陸、けが2人

           朝日.2011.4.4

 米アリゾナ州で1日、飛行中のサウスウエスト航空機(ボーイング737型、乗員乗客123人)の天井に穴が開き、同州内の米軍基地に緊急着陸した。同社によると、客室乗務員と乗客各1人が軽いけがを負っただけで、米メディアは「機長の冷静な判断で惨事を免れた」と評価している。

 事故機は同州フェニックス発カリフォルニア州サクラメント行き。AP通信によると、離陸からまもなく、高度約1万1千メートルを飛行中に乗客が「銃声のような音」を聞いた。機体中ほどの天井に大きな穴が開き、機内が酸素不足に陥ったため、機長は即座に同機を高度約3300メートルまで急降下させた。離陸から約40分後、アリゾナ州ユマに緊急着陸した瞬間、乗客から歓声が上がったという。

 乗客の一人はアリゾナ州の地元紙に対し、穴の大きさは1・5~1・8メートルあったと証言した。原因は不明だが、米連邦捜査局(FBI)はテロや犯罪行為ではない、としている。サウスウエストは米国の格安航空会社で、事故機は同社が保有する最も古い機種。(ロサンゼルス=堀内隆)

また、同エアラインは、

2009年7月13日、テネシー州ナッシュビルからメリーランド州ボルティモアへ向かっていたWN2294便(ボーイング737-300、機体記号N387SW)が高度1万メートルを飛行中、突如、機体後部中央上方にフットボール大の穴が開くアクシデントが発生。同機はウェストバージニア州チャールストンのイェーガー空港に緊急着陸した。キャビンの気圧が低下し、酸素マスクが自動降下する騒ぎとなった。幸い、このアクシデントによる死者は出なかった。

と言う事故の例もあります。

   サウスウェスト 保有機材数

ボーイング737-300  171機  137席 近距離・中距離路線
ボーイング737-500  25 機  122席 近距離路線
ボーイング737-700  352機  137 席 全路線

航行中に機体が破損した例としては、1988年のアロハ航空も想起されます。キャビン前方の天井が吹き飛んだにもかかわらず、奇跡的に着陸できたケースとしても記憶されています。概要は、以下です。(アロハ航空は2008年に倒産)

<メモ>

●旅客xが見つけていたようなクラック(亀裂)―およそ吹き飛んだ箇所に相当するーをメンテナンスが見過ごすなど、充分な整備体制があったとは、言えない。事故機は1969年に製造されて以来アロハ航空が運用していたが、事故までの19年間に飛行時間3万3133時間、飛行回数は8万9090回という経年機(老朽機)であった。飛行時間こそメーカー保証の5万1000時間には達していなかったものの、飛行回数については、同7万5000回を大幅に超過していた。また海上を飛行することが多かったことから、潮風の影響で機体の腐食・劣化が進んでいたのが原因とみられている。この劣化をアロハ航空の整備体制は見逃していた。
● 明らかに法的な「着陸回数」によるメンテが行われていなかった。
● ハワイ諸島間のみのフライト、駐機状況が塩害を受け腐食しやすいという点への配慮に欠けていた。

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