2011.03.20
放射能汚染は、怖い!!しかし、冷静に・・。
~私が、あまり怖がらない理由は・・・。~
最近の放射能汚染に関する報道の中で、下記のような例が良く使われています。
更に、専門家の友人から聞きますと、マイクロシーベルトとミリシーベルトが混在して報道されていますが、放射線の単位については事故時はミリシーベルトを使う方がわかりやすい。本来は事故のときは、(mSv)ミリシーベルトという単位を使うべきということです。
世界平均では、一年に一人当たり、約2ミリシーベルトあびているといいます。
例えば、生活の中で
●東京――ニューヨークの航空機の往復で 約0.2ミリシーベルト。
●胃のX 線検診は 0.6ミリシーベルト。
● 胸部X線検診は0.06ミリシーベルト。
●CTスキャンでは、6.9ミリシーベルト。
などです。更に
原子力発電所で事故が起こった時、一般の人は1.0ミリシーベルト以上の放射線を受けないように、退避。
また、発電所で働いている人は50ミリシーベルト以上あびないようにしています。(年間を通じてこれ以上あびると放射線関係の作業はできなくなります)
また、例えば、1ミリシーベルト/1時間の場所で働く場合は、年間を通じて50時間しか働けません。10ミリシーベルト/1時間のところでは5時間しか働けませんので、これはかなり放射線の強い場所となるわけです。
この50ミリシーベルトは年間100ミリシーベル程度あびても身体に影響がでないが、200ミリシーベルト以上になると影響が出る可能性があるので、100の前の50ミリシーベルトと言う根拠のようです。
さて、ニューヨーク往復の航空機で、約0.2シーベルトということですが、これは、旅客も乗員も等しく放射線を浴びています。
では、乗員(パイロットと客室乗務員)は、年間を通じてどのくらい放射能を受けているかと言いますと、JAL・ANAなどの国際線客室乗務員の場合年間800~900時間のフライトをこなしています。
数年前に放映された「NHKニュース10」より
年間850時間飛んだとして、NYC/TYO往復を仮に26時間としますと、850時間割る26時間で、32.69往復 していることとなります。すなわち乗員は、特に稼働時間が多い客室乗務員は、 0.2ミリシーベルト掛ける32.69往復で、年間6.538ミリシーベルトになります。
30年間飛び続けると6・538ミリシーベルト×30年=196.14ミリシーベルトになります。
私は、30年飛んできましたので、約200ミリシーベルト、年間で6.5ミリシーベルトと言うことになります。
数十年積み重ねる乗員は、これまで、放射線については、殆ど「未知へのモルモット状態」でしたが、今後はフォローされてゆく可能性もあります。
航空機の機体が、ジュラルミンでもカーボンファイバーでも通過してしまう宇宙からの放射線に人体がどう影響されるのか、今後の研究が必要ですが、とりあえず、さらされてきた私たちですが、幸運なことに、私をはじめ無事生存している者が殆どです。
事態は切迫していることは、間違いありませんが、放射能による影響については、事態を冷静に見つめて対処してゆくことが大切と思います。
※1.0 マイクロシーベルト(μSv)は 0.001ミリシーベルト(mSv)と1000分の1と非常に小さな単位です。一般の人に対し殆どゼロレベルに押さえているというときに10マイクロシーベルトなどと使います。

コメント
北欧フィンランドに
オンカロ(秘密の場所)と言われている原発で使用済み核燃料の埋設施設があります
18億年前の安定した岩盤へ深くトンネルを掘り
2100年まで使用済み核燃料 放射性廃棄物を厳重に埋設処理する施設です
使用済み核燃料が安全になるまでの数万年から10万年壊れないことを期待されてます
しかし当事者は語られてます・・安全性は"不確実性のもとで対処するしかない"と
すなわち未来の安全の保障は不可能だと言うことでした
人類はパンドラの箱を開けてしまった・・と聞きなれた文言が有るが
結果的に将来何万年も残る
危険で健康を害する"大量のどうしようもない放射性廃棄物"を残してしまった事を指すのではないだろうか
このオンカロ事業の当事者は未来の人類に語る言葉は"Good luck"・・と
そして未来の人間は大量に放射性廃棄物を産んだ21世紀の時代をどう思うだろうか? どうか幸運を・・と
これでよいのだろうか これからでも出来る事は無いだろうかと考えさせられる、
日本は経済第一主義で数十年で すばらしい物質文明やハイテク技術を産んだ
大量生産大量消費を行い経済発展を遂げたが
それには大量の電気エネルギーや資源が必要だった
そこで資源が無い日本は原発に目を向け安全より経済性を選んでしまった
地震頻度がヨーロッパと比べ2000倍も多い地震列島日本へ
電力が足りないとの事で次々と原発を建設した
日本は真新しい家屋を次々と建設し車も新車へどんどん買い換える事が美徳の様に見えた,
TV等でヨーロッパの人々が数百年前に建てた家屋を大事そうに手入れして
住み続ける場面を見て
なんと貧しい質素な生活をしているのだろうかと思った事も有った
だが日本は限られた地球上の多くの資源を大量に消費し”枯渇"を早めた国ではないだろうか
それは間違いだっただったかもしれない
もし大規模な原発事故が起こった場合
労働者(国民)は放射能障害を持っては働けない 放射能汚染した田畑や海では生産も生活も出来ない
今後 数百年数千年も放射能汚染した土地や海でがまんして生活することは出来ず
いずれ国民(労働者)の健康を害し被爆難民となったり 大量消費を夢見た日本経済が破綻する未来も考えられなくも無い、
しかしその未来を語る前に 資源を使いきり 汚染を広げた
せまい島国日本では健康な未来の子供を残すことが出来るだろうか
かつて昔に東洋の小さな日本という島国が反映してたが 今は危険な汚染地帯で人が入っては行けない場所です
・・と海外の未来のどこかの教科書に書かれること等が有ってはならない
もし健康な子供達を末永い時代へ贈ろうとするならば
今後 自然エネルギー開発と徹底した省エネを行い
原発を全て廃炉とその大量の放射性廃棄物をどう処理するかによって未来が決まる
取り返しが付かない事になる前に・・・
健康や安全を取り戻す為には途方も無い年月と実行力を要するが
それには一人一人の強い意志表示が
実現成功のカギを握っている、
投稿者: 想定害
はじめに、震災及び福島第一の被害者の方に、お見舞い申し上げます。
> 放射能による影響については、事態を冷静に見つめて
> 対処してゆくことが大切と思います。
はい。
強がるつもりはありませんが、
日本は、海外に比べれば, 安全な国と考えています。
リテラシーも高く, 海外の事情にも詳しく, 福島第一から
100Km以上離れた所にいるなら、怖がり過ぎる方の気持ちが、
ある意味理解できません。
私は、リテラシーが高くありません。
海外旅行に、1回しか行ったことがありません。
英語は、ネイティブの人と, しゃべれません。
チェルノブイリの時は、ニュースで見た記憶があります。
米ソ冷戦の大気内核実験は、ドキュメンタリーなどの番組で見ました。
昔のことでなくても、日本の近い国でも地下核実験のニュースもありました。
劣化ウラン弾もニュースもありました。
仕事で海外に渡航されるレベルの高い方なら、
今回の件で、冷静なご判断をお願いしたいものです。
投稿者: 匿名
茨城、栃木、群馬だけでなく、千葉は旭でも基準値を超える放射性ヨウ素131が検出されたほうれん草などが出たとの報道に接すると、素人である私などは、一体どれほどの規模の拡散が起こっているのか本当に心配です。
投稿者: 一外航勤務者
そら様
重ねてありがとうございました。航空従事者の放射線被爆問題は、ずっと考えていた問題でもありました。
投稿者: いっせい
たびたび申し訳ありません。
蓄積されないのは、外部被曝分です。航空従事者で問題になるのは、外部被曝です。
一方、内部被曝は、放射性物質が呼吸や食物から体内に取り込まれることにより、モノによっては体内に蓄積いたします。自然に崩壊(要は無くなるもの)したり、排泄されたりします。自然になくなるまでの期間は、物質によって違います。数時間~数十年まで。
ですから、放射性物質で汚染された食物や、粉塵の拡散が問題になります。今後は、これらに注意していかなくてはなりません。もちろん、信頼できるデータが「継続的に」取得され、問題がないレベルであることを確認できれば、過度に恐れることはありません。願わくば、国の発表するデータに作為がないことを祈っております。(現在の報道は、かなりムリクリですが)
わかりづらい説明で、申し訳ありませんでした。
投稿者: そら
そら 様
ありがとうございました。放射線は、長期間には、蓄積されないようですね。私だけではなく多くの方が「安心」したと思います。今後発信内容には、十分留意をいたします。
投稿者: いっせい
上記のコメントは、お目を通されたあとは削除していただいて結構です。
あと、50mSvで急性放射線障害がおきるような書き方になってしまい、申し訳ありません。
投稿者: そら
報道が外部被爆にのみ偏り、粉塵などによる内部被爆の影響が無視されていることに、危機感を覚えます。
おそらく、今後問題となるのは内部被爆です。
あと、外部被爆の累積で「30年間飛び続けると6・538ミリシーベルト×30年=196.14ミリシーベルトになります。」とのことですが、これはあまり意味のある数値とは思えません。
なぜならば、放射線が生物に影響を与えるのは、主としてDNAの損傷だからです。DNAは通常の生物の営みのなかでも、どんどん損傷しております。これがそのまま放置されると、異常な細胞(ガンなど)ができたり、細胞分裂ができなくなって細胞が死んでしまったりという異常がおきます。このDNAの異常は、生物が本来備えている修復機構により大部分が修復されるため、我々の大半は、若いうちはガンにもならず、体が壊死することもないわけです。放射線によりDNAの異常が増えると、この修復が追いつかなくなったり、修復を担う酵素などの物質にも異常をきたしたり、ということがおきます。
年間被爆量がなぜ決まっており、その範囲内の生活を何十年も続けても、なぜガンの発生確率がそれほど顕著には増えないかというと、その範囲であれば、人体の修復機構の働きが勝っているからです。
したがいまして、30年間かけての196.14mSvと、短期間でうける50mSvレベルの放射線を同等に扱ってはいけません。短期間で受けると、DNAの修復が追いつかないのです。ですから、細胞分裂の盛んな造血細胞や皮膚に障害が起こるのです。
どうか、誤解を生むような情報を発信なさらないでください。
投稿者: そら
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