2011.01.30

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脱出装置不具合、気づかずに飛行 日航、3年前に業者ミス

朝日新聞  2011.01.29

 日本航空は28日、ボーイング777―300型機1機で一部の非常脱出スライドが完全には開かない状態に

なっていたと発表した。補修を委託した業者のミスが原因。気づかないまま3年近く飛行を続けていたという。

同じ作業員が担当した同型の7機も脱出スライドの交換を始めた。

 機体を交換するなどした28日の計4便に最大4時間45分の遅れが出たほか、2便の乗客約180人を別の

便に振り替えた。国土交通省は業者から事情を聴いており、近く日航と業者に厳重注意などの行政指導をする方

針だ。

 非常脱出スライドは、機内で火災などが起きた際に乗客が機外に脱出するためのナイロン製の装置。ドアを開

くと圧縮ガスが吹き込まれて自動的に膨らみ、地上に降りる滑り台になる。同型機では左右のドア付近に計10

カ所あり、2カ所が両主翼上にある。

 日航によると、東京機内用品製作所(TKY、東京都大田区)が補修した主翼上のスライドにミスがあった。

スライドは約3年に1回、実際に膨らませて点検するよう定められているが、27日朝に1機の右翼上のドアの

スライドを点検したところ、途中までしか開かなかった。スライドを2方向に分けて開くためのひもが本来とは

異なる取り付け方になっていた。左翼側も同様に開かないことが分かった。

 不具合が見つかったスライドはいずれもTKYの30代の男性作業員が2008年2月に補修した。日航は「

スライドは巻いた状態でTKYから納入されたものを機体に取り付けており、不具合には気付かなかった」とし

ている。

 国交省は「非常脱出にかかわる装置の不具合は深刻な問題」として、TKYから聞き取りを始めた。不具合に

気付かずに3年近く運航していた日航側にも問題があったとみている。(永田工)

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