2010.08.17
御巣鷹山墜落事故の原因について、再調査を!
2010.8月12日、墜落事故から25年が経ちました。この空前絶後の大事故を風化させないようにしたいものです。
前原国交大臣が担当大臣として初めて、慰霊登山をされたということは、「悲惨な事故」と原因究明からすれば、小さなことでも喜ばしいことです。
また、「安全あっての航空」と言う趣旨の発言をされていましたが、これも「規制緩和」という言葉ばかりが出回っている中で、「安全は緩和でなく強化」と言う風に実現していただきたいと期待するものです。
「核密約」も最近「でたらめな外交」ぶりが、公開されてきました。アメリカでは、25年で機密文書も公開されます。
このJAL123便御巣鷹山墜落事故についても、「隔壁破裂」が原因とされていますが、航空の現場からは、いくつもの疑問が上がっており、特にその時の「米軍・自衛隊の動き」について「公開」が待たれます。
また、「隔壁破裂」が直接原因だとすれば、「急減圧」が起きていなければなりませんが、「機内の写真・・・被害者の方が撮影した」、「コックピットと管制官の通信状況・・・CVRコックピットボイスレコーダー)、或いは、相模湾に沈んでいるとされる「垂直尾翼」回収への動きが薄いこと(最近のフランスの墜落事故では、大西洋に原子力潜水艦まで動員して、残骸を発見している。)参考
従って、「再調査」すべき事案だと考えます。
別の視点ですが、現在「風にそよぐ墓標」門田隆将著・集英社刊を拝読しております。
「父が残した機内写真」には、胸がつまります・・・・。

コメント
JL123便の飛行については航空力学の観点から、加藤寛一郎先生の「壊れた尾翼」により、尾翼がなくなって油圧が失われるとどうなるのか、結果何故JL123便はあのような飛行経路をとったのか、素人にも分かり易く解説されました。
問題は何が尾翼を破壊し、ひいては油圧を全て失わせる事になったのか、事故調の報告書を見ても全く釈然としないという事です。
事故調の言うとおり、尾翼が内側から倒壊する程の空気の流れが隔壁破壊によってもたらされたとするならば、飛行中のキャビンの様子を映したあの写真をどう説明するのか...
「ちょっと白いもやがかかり耳がつんとした程度で空気の流れはさほど感じず、もやもすぐ消えた」という生存者の証言をどう考えたらいいのか...
内側からでなければ外側から破壊されたという事になります。
標的衝突や誤射などの原因隠蔽説や尾翼方向舵フラッターの機体欠陥説など様々な説がありますが、海に眠る尾翼を引き上げて客観的に検証しなければ何も見えてきません。
更に言えば、我々はこの未曽有の大事故から何も学んでいない、という事になりかねません。
航空に従事する者として言語道断だと思います。
投稿者: 一外航勤務者
一外航勤務者さま
昨年は、メディアも「再調査」を求める意見に対応する局(テレ朝など)もありましたが、今年はあまり顧みられません。取材に応じた局もありましたが、OAされませんでした。
「風化させてはいけない」と言いながら風化させているのは、メディア自身」と言う面もあるのではないでしょうか。
また、「御巣鷹問題報道は、もうやめにしたら・・・・」というブログも最近見かけたという話もあります。
政治的問題(普天間基地と底流を一にする問題・空域など)も絡むだけに、様子見する場面が多く見受けられます。
ご遺族の気持ちはもちろん、私としても、あの123便では、可愛がっていた後輩・親しくしていたパイロットも亡くしています。私がスケジュール上たまたまあの便にアサインされていなかった、と言うだけで「生死」が分かれたのだと思っています。亡くなられた方々に成り代わってできることを成す、という気持ちは永遠に変わらないものと思います。
投稿者: 秀島一生
仰るとおりですね!
一機としては航空史上最大最悪のJL123便墜落事故...
隔壁の破壊により垂直尾翼が倒壊する程の急減圧があったとする事故調の報告書には、運航従事者はじめ至る所から異論が寄せられていますよね。
正に机上の空論のまま事故調査は終わった事になっています。
このままでは絶対にいけない!!
大量輸送時代にあってJL123便事故の再調査及び真相究明は、世界の航空安全にとって必要不可欠であります!!
投稿者: 一外航勤務者
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