2010.08.09
8月12日の鎮魂!できれば、渡辺謙主演「沈まぬ太陽」をご覧戴きたいと思います。
山崎豊子原作の映画「沈まぬ太陽」は、多くの議論の中で3年間かけて製作されました。「巨大エアライン経営陣と労働組合の癒着と腐敗の構造、官僚と前政権政治家に翻弄された日本の航空界」については、実在するエアラインが隠蔽してきた問題とも合致している面も多く流れています。
御巣鷹山事故の無念を多くを語る「残骸」は、2005年まで「廃棄する」と言って「ご遺族の願い」を聞く姿勢もありませんでした。しかし、相次ぐ「連続ミス・トラブル」で「事業改善命令」まで受けるに至りました。
突然、社内に「安全研修センター」を作って「保存する」とその意向を変えました。結果は別として、事故に対しての謙虚な向き合い方が薄かった、できれば隠蔽して忘却してもらいたいというのが本心だったのかもしれません。
「日本航空破綻」に至るまでの社内状況の流れは、十分に描かれていると思います。
私は、「航空における監修」を務めました。エアラインの協力は皆無、というなかで多くの苦労を伴いました。私もこのミッションには、命がけで向かいました。
日本アカデミー賞作品賞・主演男優賞・編集賞を受けて「魂を描く」ことを評価されました。
事故以来8月12日は25回目を迎えます。日本の国内で起きた世界最大のジャンボ機事故を風化させないためにも、3時間22分の長編ですがまだご覧戴いていない方には、是非御一見をお願いいたします。

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