2010.03.13
「安全より営利」という傲慢な経営姿勢を育ててきたのは、誰か!
前原国交相がスカイマークの明らかに「安全軽視」の傲慢な姿勢に、強い叱責をされたようです。
前原国交相、スカイマーク不祥事「ゆゆしき問題
NIKKEI.03.16.2010
前原誠司国土交通相は12日の閣議後の記者会見で、スカイマークで運航上の安全を軽視した不祥事が相次いでいることについて、「ゆゆしき問題だ」と述べ、強く注意した。スカイマークでは先月5日、社長らが、体調不良の客室乗務員を交代させるよう求める機長の判断に介入し、最終的に機長を交代させた上で乗務員をそのまま乗務させる問題が発生。副操縦士=諭旨退職=が巡航中の操縦室で、デジタルカメラで撮影していたことも発覚し、国交省が同社に立ち入り検査をしている。(16:00)
しかし・・・・・。これまでの政権下で「規制緩和」はしたものの、「安全規制緩和」も同時に行われてきており、「安全はそこそこで利益優先」という傲慢な姿勢を許す結果となっています。
政府・国交省においては、「安全なJAL」の再建、ANAにおける安全、など規制改革で緩んだ日本の航空行政全般に新たなWATCHをお願いしたいと思います。
これまでのスカイマーク社の不祥事経緯(ウィキペディアより)
8.不祥事
2006年3月、抜本修理すべき機体を、期限を9ヶ月過ぎるまで放置していた問題が発覚した(注1)。また2005年以降、経営陣の方針に批判的なパイロットや確認整備士らが数十人規模で退職し、人手不足と指摘されており、国土交通省が抜き打ち検査を実施するなど、同社の安全管理体制を懸念する声があがっている(注2)。日本経済新聞の2006年3月21日の社説によれば、西久保社長がITベンチャー企業的な成果主義的人事制度を導入したことが原因といわれ、国土交通省が職員7人による同社専従の特別監査チームを発足させ、場合によっては経営体制の見直しも浮上すると報じている。さらに、2007年4月13日には、航空機に整備漏れがあったこと、把握後も運航したこと(注3)に対して、安全運航への認識が甘いとして、国交省から厳重注意を受けている。
2007年11月3日夜、神戸空港から羽田空港に着陸したスカイマーク機内で、ドリンク提供用のカートがギャレーから客室通路に飛び出し、乗客の1人が足を骨折、1人が肩に軽傷を負う事故があった。ギャレーのカートの扉の鍵の閉め忘れと見られている。
2008年3月に、スカイマーク機に搭載の気象レーダーが故障していたことを把握していながら、修理しないまま、羽田空港-新千歳空港間の4便に、そのまま就航させていたことが判明した(注4)。羽田空港内に、レーダーの交換部品の在庫が無かったためといい、整備体制の不十分さが指摘されている(注5)。
2008年6月、機長2名が病気を理由に退職したため、乗務員が不足し168便が運休する事態になった(注6)。6月の運休は旭川空港便48便、新千歳空港便24便、神戸空港便56便、福岡空港便48便の計168便。7月1日~8月31日には引き続き計124便が運休した他、8月~9月に運航予定だった神戸空港 - 那覇空港の季節運航が中止されている(注7)。国土交通省は、同社に対し運休情報の提供を徹底するよう求めるとともに、パイロットを早急に確保するよう指示した。また、6月16日には羽田空港内同社事務所に対して、国土交通省による抜き打ちの立ち入り検査が実施された。
2010年3月9日、2月5日に運航された羽田発福岡行きSKY017便について、機長は十分に声が出せない状態にあった客室乗務員について「非常脱出の際支障がでる」と判断、安全上の判断から交代を求めた。これに対し、西久保社長が機長判断に介入する形で機長を交代させ、体調不良の客室乗務員をそのまま乗務させていたことが判明した。契約期間が2年間残っていたにも関わらず、同社はこの機長の雇用契約を即日解除した。西久保社長らが国土交通省から「安全運航を脅かしかねない行為」として文書による厳重注意を受けた(注8)(注9)(注10)。
1.「スカイマークエアラインズ(株)に対する厳重注意について
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha06/12/120314_.html」2006年3月14日、国土交通省航空局航空機安全課
2.2006年4月11日 衆議院国土交通委員会が西久保会長兼社長および井手副会長を参考人招致(議事録
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/164/0099/16404110099012c.html, ビデオ
http://www.shugiintv.go.jp/jp/rm.ram?deli_id=30114&media_type=rb)
2006年6月13日 参議院国土交通委員会が西久保会長兼社長および井手副会長を参考人招致(議事録
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/164/0064/16406130064024c.html)
3.不適切な整備管理の実施について
http://www.skymark.co.jp/information/news/news070413.html スカイマーク 2007年4月13日
4.スカイマーク、気象レーダー故障のまま運航…特別監査へ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080426-OYT1T00020.htm 読売新聞 2008年4月26日
5.スカイマーク機レーダー故障、拠点・羽田に交換部品在庫なし
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080426-OYT1T00519.htm 読売新聞 2008年4月26日
6.運休便のお知らせ
http://www.skymark.co.jp/information/news/2008_0602out_service.html 2008年6月2日 スカイマークニュース
7.2008年7月、8月 運休便のご案内
http://www.skymark.co.jp/company/press080610.html 2008年6月10日 プレスリリース
8.スカイマーク社における安全管理上の不適切な対応について
http://www.mlit.go.jp/koku/cab10_hh_000022.html 国土交通省 2010年3月9日
9.社長「なぜ乗務員乗せない」=機長の判断に介入-スカイマークに厳重注意・国交省
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010030900691
10.飛行の安全重視の機長、交代させ即日契約解除
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100309-OYT1T00920.htm 読売新聞
コメント
四街道ys-11大好き様
投稿ありがとうございます。
「限りない絶対安全」への追求を数々の「安全規制緩和」が邪魔をしています。その時々の「話題性」だけに留まらず、どれだけ「安全」の壁が崩されてきているのか、メディアも明らかにして欲しいものです。
明日、3月15日テレビ朝日「やじうまプラス」では、コメントを致します。(06:50~07:00頃)
投稿者: 秀島
この記事を読んだとき私は「スカイマークさんあなたもですか」という思いがしました。今、巷ではある航空会社がモデルになったとされる「沈まぬ太陽」が日本アカデミー賞の最優秀作品賞をとり話題になってます。そして背景は違うにしてもこの映画で描かれている構図がこのスカイマークの出来事と重なって見えてしまったのは私だけでしょうか。
沈まぬ太陽に登場する主人公恩地氏は同僚達の過酷な労働条件改善の為、その結果として乗客の安全の為と組合運動をしますが、会社にとって不都合な存在者とされ報復人事を受け海外勤務を10年近くもさせられたというお話しです。そして今回スカイマークで起きた出来事は、客室乗務員の中に体調不良の方がいて緊急時の乗客への対応に支障がでると判断した機長は客室乗務員の交代を会社に求めたが、会社はこれを拒みそのまま運航するよう機長に指示するが機長はそれを拒否。会社は運航を拒否した機長を別の機長と交代させ、体調不良の客室乗務員を業務に就かせたままで強行的に運行してしまったということです。乗客の事を考えた機長と乗客の安全を願って組合運動をした恩地氏、そして会社にとって不都合な人間を報復人事で海外勤務を10年近くさせた会社と運航に不都合な機長を交代させた会社。この構図は背景は違うにしても同じではないでしょうか。私は、この客室乗務員の交代を会社に要請した機長の運航するスカイマークには乗りたい。しかしこの機長を交代までさせ強行に飛行させた社長や会長の運営するスカイマークには乗りたくない。これが飛行機を利用する立場からの私的な意見です。航空に従事される方すべての人にこの映画を見て欲しいです。そして飛行機を利用する方達に限りなく絶対安全を提供してほしいものです。
投稿者: 四街道YS--11大好き
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