2010.02.09

こういうところにも、行政の歪み。ANA怒る!

JAL再建問題は、JAL優遇となっていたこれまでの行政のあり方に様々な軋轢を呼ぶ形となっています。「静岡空港」もんだいのみならず、やがて始まる「羽田11万回発着増に伴う発着枠の分配などでも成田の既得発着枠と絡んで論議を呼ぶことになりそうです。

JAL優遇静岡空港にANA強く抗議、撤退も
      

 2月9日9時26分配信 読売新聞

 静岡空港で札幌(新千歳)、沖縄線を運航する全日本空輸(ANA)の岡田晃・上席執行役員(企画室長)が8日、静岡県庁を訪れ、岩瀬洋一郎副知事と会談した。

 会談で岡田氏は、搭乗率保証が導入されている日本航空(JAL)の福岡線に県が8000万円を投じて今月から利用促進策を講じていることに触れ、「市場の競争環境をゆがめる行為だ」と強く抗議。促進策の即刻中止などを求めた。岡田氏は、要請が受け入れられなかった場合、静岡空港から撤退することもあり得るとの考えも伝えた。

 会談は非公開で約35分間行われた。終了後、岡田氏は記者団に対し、〈1〉JAL福岡線の利用促進策を即刻中止する〈2〉搭乗率保証の運航支援金の受け取りを辞退するよう、県からJALにはたらきかける――の2点を岩瀬副知事に要望したことを明らかにした。岡田氏は、促進策に県がつぎ込む8000万円は、静岡空港で運航する航空各社への平等な運航支援策に回すことも求めた。

 岡田氏は記者団に「県も県だし、JALもJAL。公的資金を使った不公平な事態だ。正直者がばかをみるので、即刻やめてもらいたい。血税を使った市場への影響は大きい」と強い不快感を表明。「(JALが)企業努力もなく権利だけを主張する。地方空港のネットワークを維持しようという私たちからすると、信じ難い状況だ」と述べた。

 さらに岡田氏は、2009年2月に搭乗率保証制度の導入が明らかになった際にも「1社に対する間接的な支援で、不公平だ」と県に抗議したことに触れ、「今回はさらに信頼関係を損なわれたと思っている。信頼関係が保たれなければ路線は維持できない」と述べ、静岡空港からの撤退の可能性に言及した。

 その後、岡田氏は改めて読売新聞の取材に応じ、「岩瀬副知事との会談で『撤退』という文言を使ったのか」との質問に対し、「使いました」と明言。「(静岡空港のANA路線は)現状では厳しい環境。信頼関係が保てるか、来年度以降も含め、県の対応をみて判断する」と述べ、2010年度以降の県の路線支援策なども考慮して、撤退も含め路線のあり方を判断する考えを示した。

 岩瀬副知事は会談後、記者団に対し、「(搭乗率保証を定めた県とJALとの)覚書に基づき、県としてすべきことをしなければならない。搭乗率を上げるため、2、3月に集中して支援策を打っている。2、3月だけのもので、来年度以降につなげるという趣旨ではない」と岡田氏らに伝え、理解を求めたことを明らかにした。

 「信頼関係を損なわれた」として、静岡空港からの撤退の可能性をANA側が示唆したことについては「航空会社に就航してもらうのは信頼関係に基づく。その考え方は変わらない。ぜひこれからも一緒にやっていきたいと伝えた。今後、どういう手を打てるのか、知事と相談したい」と述べた。

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