2007.09.01

航空機メーカー、ユーザー(エアライン)、監督官庁は、どうあるべきでしょうか?

~チャイナエアライン炎上事故から学ぶもの~

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トラブルや事故は、その大小を問わず、必ず発生します。航空は交通機関の中で最もスピードを伴う乗り物です。このため、二重三重にフェイルセイフ(安全弁)をかけていてもトラブルは起こるのです。便利さ・快適さの裏側で常に「危機」をも抱えています。

仮に「大げさ」と評価されたり、「安全性をとって遅延」したことで利用者から不満をあげられても、「最大で最速」の処置を講じる「パイロットや客室乗務員の判断」がいかに大切かを教えているのではないのでしょうか。かつて、日本航空では「臆病者と言われる勇気を持て」というのが社長命令でした。エアラインを問わず、一刻も早くこの原点に立って運航をしていただきたいと思います。

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私の体験にもとずく実感では、JALやANAのパイロットや客室乗務員であれば、ああした展開にはならなかったと確信しています。

同時に、「安さ」を追及して「契約制の客室乗務員」制度をくまなく張り巡らした現在のあり方で、「そのフライト経験度からくる完熟度を求めることに無理はないか」、「乗客の命を守る」という崇高な職業意識は大丈夫だろうか、という点について「将来の不安」を持0010 つものです。

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~揺れ動く「原因追及」~

2007_0831001 こうした問題と、事故原因の追及は別の問題です。B-737の装備やパーツについては、アメリカ国内で、「内部告発」があり、「ワシントンポスト紙」でもかつて大きくとりあげられていました。この際に、日本の監督官庁である航空局やユーザーである各エアラインの反応は、残念ながらあまり積極的な姿勢ではありませんでした。アメリカの「FAA連邦航空局」の判断を待つような感覚であったと報道では言われています。私から見ますと「日本のユーザーはボーイングから見れば最高の顧客です。怪しい問題に対しては、納得できる回答が得られるまで退かないしつこさを持ったクレームをあげてしかるべきなのではないでしょうか。このことが「利用者」を守る道でもあると思うのです。

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整備上の問題にしても、チャイナエアラインの問題は「他人事」ではありません。ある著名な評論家や大学教授などは、「自社整備をやめて、外注ばかりにして何が悪い」「エアラインが利益をあげるための措置だから仕方がない」などと「エアライン経営者の言い分」を代弁したりするようになってきています。しかし、「エンジンを左右逆に取り付けたまま納品した」ことなどをはじめ、自社整備では考えもしなかったミスが多くあげられています。

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航空輸送事業で莫大な利益をあげようという妄想はそろそろ「考え直す」時期にきているのではないでしょうか。「A地点からB地点まで安全で快適に輸送する」基本を全うすることが、実は「利用者からの信頼」を勝ち取り、頻繁に利用してもらう原動力なのではないでしょうか。みせjかけにつかう費用は、見えない「安全」に重心を転換してもらいたいと考えます。

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ボルト留め具 ANKでも欠落 製造ミスの可能性も 8月31日9時58分配信 毎日新聞  那覇空港の中華航空機爆発炎上事故を受けた一斉点検で、エアーニッポン(ANK)は30日、事故機(ボーイング737-800型)と同系機(737-700型)で、ボルト留め具(ワッシャー)が欠落していたと発表した。同社が保有する13機のうちの1機で事故機同様、主翼にある高揚力装置「スラット」取り付け部で異常が見つかった。同部位の整備歴がないため、ANKは「製造時からワッシャーが無かった可能性がある」としている。【長谷川豊】  ANKは同日、国土交通省に報告。事態を重視した同省は米連邦航空局(FAA)に原因究明を依頼した。ボーイング社も調査を始めた。  異常は左主翼のスラットで見つかり、燃料タンクに近い位置だったが、ボルトは脱落していなかった。今年1月の就航以来、1046回計約1330時間飛行しているが、異常はなかった。現在は、ワッシャーを付けて、機体を使用している。  中華航空機では、右主翼のワッシャーが脱落した影響で外れたボルトが、燃料タンクを突き破ったとされ、整備ミスが疑われているが、今回の件について、ANKは「整備歴がなく、製造時の状態で飛行していた可能性が高い」としている。  ある整備関係者は「ワッシャーがないという点では、中華航空機のケースと共通している。しかし、設計上はワッシャーがないからといって、すぐにボルトが脱落するわけではない」と話す。また、国交省は「長期的にはボルトが脱落する可能性があった」とみている。  点検は国交省の指示に基づくもので、日本航空とスカイマークの2社も保有する同系機計10機を点検したが、異常はなかった。同省によると、海外の航空会社でスラット取り付け部の部品の一部が外れているケースが4件、FAAに報告されたが、ワッシャーの欠落かどうかは不明という。

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