2006.11.21

交代なしの『長時間連続操縦 フライト』は、大丈夫なのだろうか?

~トラック過労運転事故に思う~

航空機は、地上の車どころのスピードではない上、立体空間を飛行する訳ですから、ひとたび間違いが起これば、悲劇的な結末となる危険性が大きいものです。『疲労のものさし』としても、陸路(固定された平面の道路や線路)と単純に比較できない領域もあります。「安全第一」ということが言われ続けてきた航空界ですが、昨年来、「トラブル」が頻発し、「空」への信頼感は、揺らぎました。「儲かるエアライン」ではなく「安全なエアライン」としての再出発が求められたはずですが、社会的には、「現場がどうなっているのか」などの細かい追究は、持続的に行われていないのではないでしょうか。心配です。

2500キロで休憩5時間過労運転指示で社長ら逮捕-居眠り死傷事故・茨城県警

 関東と中国地方の往復約2500キロを2日半足らずで運転させたとして、茨城県警交通指導課などは20日、道交法違反(過労運転下命)の疑いで、運送会社「北関東運輸」(栃木県大田原市)社長石塚安民容疑者(55)=同市前田=ら2人を逮捕した。
 運転手の男(24)は5月、茨城県常陸大宮市で居眠り運転をして乗用車2台と衝突、6人を死傷させる事故を起こし、業務上過失致死傷罪で懲役2年8月の実刑が確定している。
 調べによると、石塚容疑者らは、この運転手が過労で正常に運転できない恐れがあると認識しながら、5月26日午前1時から28日午前10時までの間に、大田原市から岡山県新見市などに積み荷を配送するよう指示し、約2500キロを運転させた疑い。 
(時事通信) - 11月20日17時1分更新

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コメント

機長と副操縦士だけで10時間を越える乗務は大変な重労働と思います。ただコンピュータの進歩が自動操縦の精度を高め、アシスタントがコーパイ1人でも可能となったとは思います。ただ長年の経験を積んだ機長と副操縦士での乗務経験が浅いコンビだと問題はあるのでは、例えば機長が急な体調不良になったときは副操縦に全てを任せることになる。JALのベテラン査察機長は、天候不順での着陸空港を変更することは少なかった、それには運だけでなく絶えずレーダーを調整し空路の先を読むことが大事であり、さらに副操縦士との連携がかかせないと言っておられた。 コストにかかる人件費は日本の航空会社は高すぎるのではないか。

投稿者: はり

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