2006.10.08
エアバス380、デリバー遅延に思う。
~期待していたのですが~
エアバス社A-380のデリバーが遅れることがわかりました。日本から見ますと、東南アジアの空をシンガポール航空の「380」が飾り、東京にも飛翔してくるものとイメージしておりました。「未曾有の巨大旅客機」をこの目で見たい、欲望は私も皆様と同様強いものがあります。特に「スペック」です。聞くところによれば、例えばシンガポール機は、550席設定可能なところを470席ということですから、「スペース快適性どこまで広げてくるか」「特にエコノミークラス」に注目しております。50年も前から「今のスペースのまま」というエコノミーに光りを!と言う思いが募ります。
【手前がジャンボ機】
さて、エアラインの生き残りを賭けた次世代新鋭航空機の選択は、「ボーイング」か「エアバス」かで熾烈な戦いを演じています。日本の空は、現在のところ「JAL」「ANA」ともボーイング社の中型機「B-787」を発注しており、「総2階建ての巨大エアバス」のデリバー遅延には幸いなことに影響を受けていません。
■ エアバス社 A380型、一号機引き渡しは2007年10月に
エアバス社の親会社EADS社は3日、A380型の生産遅延で2006年から2010年までに28億ユーロの営業損失が出ることを明らかにした。また、経費削減策を発表、2010年までに20億ユーロの削減を期待している。
エアバス社はA380型一号機をシンガポール航空に、2007年10月に引き渡すのに続き、2008年に13機(シンガポール航空、カンタス・オーストラリア航空、エミレーツ航空分)、2009年に25機、2010年には当初の計画通り、貨物専用型一号機を含む45機を引き渡すとしている。
エアバス社のクリスチャン・ストレイフ最高経営責任者(CEO)は3日、更なる遅れにもかかわらず、これまでにA380型はキャンセルされていないと述べている。ストレイフ氏はアナリストや報道関係者との電話会議で、航空会社には毎月、A380型の再生計画の進展状況を報告するとしている。
ストレイフ氏は4ヶ月以内に、生産拠点の見直しを検討するとしている。既にボーイング社がウィチタなどの工場を売却したように、アナリストらはこの見直しが、生産施設を低いコストで稼動出来る先への売却に進展すると見ている。
また、ストレイフ氏はA380型の生産問題に伴い、エアバス社は親会社のEADS社や部品供給元に、技術的な支援を求めることを明らかにしている。しかし、計画している軍用輸送機のA400M型や他の新型機の開発には、作業が異なることから、影響は限定的としている。 【航空事情より】
コメント
ANAのB-767のビジネスクラスを体験しました。2-1-2でした。JALは同機材で2-2-2.「76は狭い」の印象は吹っ飛びました。あらためて、「エアライン」のスペック・コンフィギュレーションへのポリシー次第なのだということをしみじみ感じました。
国際線のプレミアエコノミーが運賃上もリーゾナブルで定着して欲しいものですね。
投稿者: いっせい
私も秀島氏と同じように、エコノミークラスの座席にゆとりを持たせて欲しい。
50年間エコノミーの座席が変わっていないということ初めて知りました。
JAL,ANAともビジネスの料金が外国のエアーラインに比べて高いということはありませんか? エコノミー料金を少し値上げしても座席のゆとりが欲しいのは私だけではないと思います。
投稿者: M.Hari
ご無沙汰しております。
さて、エコノミークラスの居住性改善ですが、これはあくまでもシンガポール航空やヴァージンアトランティック航空など、ごく一部の「先進的」なエアラインに限られるものと思います。というのも、エコノミークラスは「薄利多売」「安かろう悪かろう」という商習慣が蔓延っている座席で、如何にローコストかつ大量に旅客を輸送できるかという事に心血が注がれているからです。JALやANAにおけるB777の3-4-3アブレスト化が批判されてから久しいですが、海外でもこの3-4-3アブレストが広く導入されている所を見ると、A380のエコノミークラスもハイデンシティ仕様になるのは間違いなさそうです。
因みに、B787の標準仕様は2-4-2アブレストとなっているようですが、国内線仕様のB787-3においては、3-3-3アブレストになる事がほぼ確実と見て間違いなさそうです。B747も、当初は3-4-2アブレストだったものが3-4-3アブレストとなり、それがそのまま世界標準になりました。3-3-3アブレストなら2-4-2アブレストよりも座席の量産が利く事、B737NGと座席を共通化できる事を考えれば、B787による居住性改善も余り期待できないでしょう。
それならば、せめてANAだけでなくJALにおいてもプレミアムエコノミーのような座席を期待したい所なのですが、余り真剣には検討されていないんでしょうね。
投稿者: 五月原清隆
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