2005.11.27
外交の影響を「ダイレクト」に受ける「航空」?!

~中国軍事演習でアモイに着陸できず
JAL機、成田に引き返し。ANAカーゴ機は、上海へ~

11月25日、成田発中国アモイ行き607便が、突然着陸を拒否され、成田へ仕方なく引き返すという事態が発生しました。JAL広報、ならびに各報道によると、その原因は「アモイ空港の空域が軍事演習のため」というものでした。民間航空路にあたる空域を軍事演習に使用することはあっても、定期航空路を開設している民間航空に対して「事前の連絡もない」などは前代未聞のことと思います。(日航などによると、こうしたトラブルは年に数回あるという。との報道ですが、事前連絡もなくいざ着陸という時になって、だめだというケースがそんなにあるとは思えません。あったとしたらなぜ、これまで報道もされていなかったのでしょうか、疑問です。)
中国政府は、日本政府の対中外交に仮に問題があるという意向を持っていたにせよ、軍事的演習であろうとも、国家間で航空協定を結んでいる中で、「ルールとマナー」を外したこういう事態を起こすことは許されない問題であると考えます。
しかし、誰が見ても、納得できない問題が生じた背景には、「靖国参拝、教科書問題」で日本外交は、アジアの中心である、中国や韓国から批判を浴びているなかで、問題を膠着化しており、その影響が「民間航空」に「ダイレクト」に飛んでいるようにも思えます。
政府は、テロの問題、自衛隊派遣の問題でもしかりですが、 「日本外交の方針次第で、民間航空を利用する国民がまず、もっとも危険にさらされる」ということを、あらためて認識していただきたいと思います。
【参考】
○あらためて9.11テロに思う。02年
【資料】
アモイ上空、軍事演習 JAL機が成田に引き返す
朝日新聞ニュース速報 1125
成田発中国・アモイ行きの日本航空607便(ボーイング767―300型、乗客・乗員計189人)が25日夕、アモイ空港の空域が軍事演習のため着陸できず、成田空港に引き返した。全日空もアモイ行きの貨物便も、軍事演習の影響で目的地を上海に変更したという。 607便はこの日午前9時40分ごろ、成田空港を出発したが、事前に軍事演習の通知はなかったという。同便は翌26日午前9時に再出発するという。
[2005-11-25-20:00]
: 中国軍事演習で着陸できず 日航機、成田に引き返し
共同通信ニュース速報 1125
25日午後、成田空港から中国・アモイに向かった日航607便
が、現地で軍事演習が始まったため着陸を許可されず、成田空港に
戻るトラブルがあった。 国土交通省成田空港事務所によると、滑走路の使用制限などがある場合は通常、乗り入れる航空会社などに事前に連絡するが、今回日航への連絡はなかった。
日航などによると、607便は乗客179人を乗せ午前10時30分ごろ成田を出発。約4時間半で到着の予定だったが着陸できずに引き返し、午後4時25分に戻った。こうしたトラブルは年に数回あるという。 日航は「中国側は引き返しのコストを負担してくれない。予定が狂った旅客への対応もしなければ…」と頭を抱えている。乗客らは26日の便で現地に向かう予定。
町内の慰安旅行に行く予定だったという千葉県一宮町の自営業高橋仁さん(56)は「日中関係が悪化して演習も教えてもらえないのかと思った。5年前から計画した旅行だったのに」とうんざりした様子だった。
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