2005.05.10
日本航空の連続重大ミスの背景をを探る!
~「ニュースの深層」CS朝日ニュースターに出演~
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度重なる重大ミスが発生したことで、日本航空は国交省航空局より去る3月27日に「事業改善命令」を受けました。その後も「ミスやトラブル」がとどまらず、社会的には「JALの問題もあるが、いったい航空の安全はどうなっているのか」という疑問や関心が強まってきていたことから、4月4日放映(生放送)のCS朝日ニュースターの「ニュースの深層」=タイトルは、日本航空重大連続ミスの背景を探る!=に出演し、30分ほどのコメントを述べました。
5月8日には、サンパウロ発ニューヨーク経由成田行き日本航空047便がディコンプレッション(機内急減圧)で急降下、千歳空港に緊急着陸した事態もあり、利用者からは「安全第一の日本航空」への期待は高まるばかりとなっています。
航空業界を巡る環境は、アメリカに始まった「ディレギュレーション」そこで引き起こされた「安売り競争」で「パンナム・TWA」という巨大企業まで倒産・身売りまで追い込みました。更に、9.11、SARS、昨今のオイル高騰、は更に追い打ちです。日本の航空産業も、更に「アジア」新興安売り航空の進出で苦しい立場に立たされていることは、事実です。
とはいうものの、「事故」を起こせば、大切な信頼は無となり、競争どころではなくなります。航空会社の経営サイドと運航に携わる現場(運航・整備・客室)のあいだで、常に最大の対立点となるのは、「安全問題」です。車の事故より航空の事故のほうがずっと確率は低いんじゃない?とよく言われていますが、堕ちれば100%命はないという点では、較べようがありません。ドラマ「グッド ラック」などでも垣間見れるように、現場は、「自信を持って安全です。」といえる状況をつくりたいと、日夜努力をしていると言っていいでしょう。
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また、フライトするクルーにとって見れば「旅客と一緒に死んであげる」ではなく「自分達が危険を感じることは、きっぱり排除することで旅客を守る。」の立場をとっているでしょう。
「事業に問題あり」という改善命令が出ている中、今、これだけ連続する事故一歩手前の重大ミスが続いていることは、まさに「人身事故がないのが奇跡的」といった方があたっているでしょう。
「究極のコスト削減」 でどういうことが起きているのか、とりあえず、検証して見ることが大切でしょう。
・「事故・ミス防止」=安全と直結する現場ではどんな状態にあるのか
★航空機を運航に直結する3部門とは⇒
☆運航(パイロット・ディスパッチ)
☆整備(メカニック)
☆客室(キャビンアテンダント)
★どんな問題が起きているのか=現場の声より
☆運航⇒長時間過酷操縦/サンフランシスコ線など
☆整備⇒ナイトシフトオンリー、担当整備確認機数、飛行間整備、など
☆客室⇒保安要員としての認識、浅い経験者ばかりで乗務、過酷勤務など
★「事故」・「重大インシデント」・「イレギュラー運航」という区別があるのを知ってますか?
・JALJAS統合の結果
★現場のモラール(働く意欲)は上がっているか
★10にものぼる組合があるということは、どういうことか(JAL6組合JAS4組合)
★2系統の運航整備客室のバランスに無理が生じていないか
★JASの経年機材への対応はどうか
・「事業改善命令」とはどこまで有効か?
★これまで国交省は、どういう指導をしてきたか
★3月発表の「中期計画」むこう3年で6000人減らすことになっているが、どう考えるか
<果たして、これは、日本航空だけの問題か>
日本では1985年から航空の規制緩和政策が始まり、今年で20年を迎えます。1995年より契約制の客室乗務員が導入され、予約や空港カウンターや整備の職場が外注化され、航空会社の正社員がどんどん減らされています。安全問題を巡っては、パイロットの長時間乗務や、整備現場での技量の低下や人為的な配線の切断、不正修理など・安全マージンが急速に薄くなっています。
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<どうすればよいか>
航空会社は、基本的な立場として、公共交通機関は、あくまで安全が最優先であり、利益優先の考え方を見直すことが必要です。また、「定時制を重視して、安全軽視した」と認識したのであれば、そのために「おざなりの精神論やスローガン」ではなく、具体的改善策を明らかにし、速やかに実施していかねばならないでしょう。
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<国として・・。>
国交省航空局は、当然、航空会社を指導・監督する立場です。これまで航空会社の掲げる方針「安全第一」にゆるみがないかを見極めていたか、という点では責任を感じてもらわねばいけません。また、これまで勧めてきた「安全にかかわる規制緩和」を再チェックし、是正してゆかねばならないでしょう。
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