2005.04.26

「臆病者」であった頃・・。

   (58)    

 ~勇気の種類は、いろいろありです~

「チキン!」といわれて、若者たちは、むきになって断崖絶壁の手前すれすれのどこまでブレーキをかけずに「車」を疾走させられるか、という肝試しに挑んでゆきます。
確かあのジェイムス・ディーンの映画「理由なき反抗」のワンシーンではなかったかと思います。
「CHICKEN HEART」=臆病もん といわれる事は若い時は、がまんできないことです。また、大人社会では、「COWARD=カワド」という言葉も使われます。勿論シチュエーションによりますが、そう言われて、あまり気分の良いことはありませんね。

さて、私がやっと一人前の乗務員として、飛び始めた頃、当時の社長は「臆病者と言われる勇気を持て!」をスローガンとして全社を指揮しておりました。その意味は?先輩たちからこう聞かされていました。「他の航空会社が、気象状況が悪くても無理して出てゆくようなことがあっても、わが社は、現場の判断で安全性を最優先せよ。そのために臆病者といわれても、気にすることはない。そういわれる勇気を持ちなさい。」
これだけであれば、「ほんとかなぁ」という気分にもなりがちですが、その頃のJALは、同じ路線を運航する「他社」が運航を決行しても大事をとって「欠航」させていたことは、確かに身をもって覚えています。カウンターの係員が「安全上の大事をとって、遅延や欠航をする」たびに、大勢の旅客から「こっちは、大事な仕事があるんだ。どうしてくれる!」「臆病者!」に近い言葉を浴びていたことも鮮明に覚えております。また、かの社長は、事あるごとに「現場に携わるものを大事にせよ」とか「現場の声をよく聞け」などとも述べ,現場からの信頼は厚いものがあったように感じました。今でいう「フィード バック」することを重んじようという態度だったのではないでしょうか。

一(いち)エアラインの問題を超えて、「飛行機は、本当に安心して乗れるのか」を問われているなか、言葉だけが上すべる昨今の空気を吸いすぎて、「温故知新」を取り出してみたくなりました。

海外で、マングローブなどを植えて地球温暖化・CO2対策の点で、社会貢献をしようという企業もあります。
あのスマトラ沖「TSUNAMI」では、ほんの部分的でも威力を発揮した地区もあったと聞いています。

「空」にかかわるところでは、こんな色の「勇気」を持って戴きたいものと願ってしまいます。

次回は、また続きを少しお話したいと思います。

人気blogランキングへ

コメント

コメントを書く






トラックバック

この記事に対するトラックバックのURL:

この記事へのトラックバック一覧です:

Copyright (C) 2001 - 2004 Hideshima Issei All rights reseved.