2005.04.18

光があたるか!「パイロットの長時間連続操縦」

   ~張りつめた「緊張の糸」が緩まぬために・・・・~

パイロットたちの現場から「交代要員なしで長時間連続操縦の・乗務勤務」は「居眠り」など「安全運航上」に問題ありとして、厳しい指摘が上がっていました。しかしなかなか社内ではフィードバックされないため、パイロットの労働組合が声を代表する形で、法廷の場でも争われていました。1993年以来ですから、12年にもなるわけです。地方裁判所では、「パイロットの現場の声」をとりあげてこれを認めました。会社経営側の「問題なし」の意見は認められず、敗訴をしていましたが、つい最近までは上告の構えを取っていたようです。
しかし、このほど上告せず、判決を確定させたようです。
このことは、当たり前のことですが、「現場の声を受けいれる」意思表示をこの範囲では示したと受け止めることができます。(詳しくは下記報道参照ください)

日航の敗訴確定へ=上告・控訴取り下げ方針-操縦士の勤務時間訴訟・東京  日本航空が1993年、就業規則を改定して乗務員の連続勤務時間を延長したのは安全性を損なうとして、日本航空乗員組合の副操縦士ら約900人が延長分の就労義務がないことの確認を求めた2つの訴訟で、旧日航の国際線業務を主に引き継いだ日本航空インターナショナルは15日までに、最高裁への上告受理申し立てと東京高裁への控訴をいずれも取り下げる方針を固めた。  2つの訴訟では、就業規則改定について、東京地、高裁が「安全性の面で合理性を肯定できない」として組合側の訴えをほぼ認めており、日航側の敗訴が確定する。  (時事通信) - 4月15日23時1分更新

こうした背景には、今般3月の航空局からの「事業改善命令」、これを受けての4月12日の新町社長声明では「安全をおろそかにしてきた」との反省の弁が聞かれました。いろいろ不十分不明確な点も残してはいますが、永年の日本航空の代表者の発言からすれば、「過ちを認め反省する」点だけを取っても、私は、「画期的である」と感じています。

こうした改善が、パイロットだけでなく毎日運航に携わるセクションである、整備・客室・空港カウンターなどで既に大きく声があげられている事態に、「明快に」答えを出してゆく「勇気」を拡大していただきたいと期待する次第です。私の発言は、日夜 航空を愛し、信頼してティケットを購入していただいている利用者の代弁でもあると受け止めていただきたいと存じます。

なお、私は、2年前に航空機操縦中に、居眠りが出てしまったら?2003.07.21との声明も挙げておりましたので、参照いただければ幸甚です。

人気blogランキングへ

コメント

トラックバック

この記事に対するトラックバックのURL:

この記事へのトラックバック一覧です:

Copyright (C) 2001 - 2004 Hideshima Issei All rights reseved.