2005.03.02

ディ・コンプレッション=急減圧 を想定したことは、ありますか?

    ~スカイネット機の事故で怪我人も~ 

2月24日午後6時6分ごろ、羽田発宮崎行きスカイネットアジア航空119便(ボーイング737―400型機、乗員乗客108人)が和歌山県上空の高度約1万メートル付近を飛行中に、客室内の気圧低下を計器が表示し、客室の天井に組み込まれている酸素マスクが一斉に落下していたことがわかりました。 同機はただちに高度約3000メートルまで緊急降下して飛行を続け、同7時15分に宮崎空港に着陸しました。
このトラブルで、30歳代の女性乗客1人が手先などのしびれを訴えて病院に運ばれたほか、乗客数人が耳の痛みを訴えているということです。
 国土交通省では、同機の与圧装置に不具合が発生した可能性もあるとみて同社から事情を聴いており、また 国交省航空・鉄道事故調査委員会は、航空法の「重大インシデント」にあたるとして、現地に調査官を派遣しました。


航空機が高々度を飛行する場合、機内では地上と同じ状況を作るために、気圧の調整がされています。これを「与圧」といいます。
ディコンプレッションとは、こうした環境に対して、「機体に穴があく」などが生じた場合、急速に与圧されていた機内の圧力が減ってゆくことです。具体的にどういう事態が起きるかといいますと、酸素を含んだ機内の空気は、機外へと吸い出されてゆきます。大きな「穴」の場合は、人間まで吸い出されてしまいます。こうした光景は、いくつかの「映画」でも出てきていますので、
最近では割合知られていることと思います。

さて、突発的なこうした事態にどんなことが対応策としてとられるのでしょうか。

☆1.パイロットは、酸素がある高度まで、急降下のアクションをとる。
☆2.客室では、天井から「酸素マスク」が落ちてくる。客室乗務員は、ハンディな酸素ボトルを使うなどして、通路を 巡 回し、乗客のマスク使用を援助する。
☆3.乗客は、事態に対して冷静に対応し、緊急処置が終わるまで、待つ。

ということになります。
737400スカイネットアジア航空のB-737-400

今回のSNA機事故では、原因は、現在のところ「与圧装置の故障」と伝えられていますが、事実であれば、機体の整備などが問われていくことになりそうです。

また、テロ対策で機内には「拳銃所持のエアマーシャル」が配置されています。犯人のみならず、機内で仮に銃撃戦があった場合、この「急減圧」発生は否めません。
今後、こうしたことへの想定を加味した「対策」が議論されていくことになるでしょう。

皆様も、いざというときのわが身の処し方をイメージしておくことが大切ですね。

参考:SNA機緊急降下 羽田発宮崎行き 乗客1人病院に 客室の与圧低下(2月25日付西日本新聞)

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Cassiopeia Sweet Days@WebryBlog
» どうも航空トラブルが続いていますが
新聞社のページによって掲載されていたりいなかったり。以前はJAL系のトラブルはほぼ全紙ででっかく出ていたのですが、少し落ち着いてきたせいか、軽微なものが出てこない紙面もあるようですね。...

Tracked : May 9, 2005, 10:44:13 PM

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