2004.10.25
「オリエント・タイ航空機進入コース逸脱」からの教訓です。

~首都「東京」の安全を守るためにも・・・!~
★★航空会社は、国交省航空局へのコメントとして、ルート逸脱の原因を「パイロットが日本の航空マニュアルをよく知らなかった」ということを述べています。これは何の弁解になるものでもなく、関係者の間ではかえって、あきれた発言と受け止められています。
まして、この乗員は、HANEDA着陸は、初めてということであり、社内的には本来「ルートへの慣熟」の徹底度がよりはかられるべきだったところでしょう。そういう意味で「よく知らなかった。」とは大変無責任な発言といえます。
★★こうした態度の航空会社に対して、我が航空局の立場は、寛大過ぎるのではないかと感じます。航空会社は、「当該乗員の乗務停止」を既に発表しましたが、運航会社として、二度と同じ事態を起こさないために、社内的に何を講じたのか、講じていないのかも定かではありません。安易な運航をさせぬためにも、厳しい対応を求めたいと思います。
★★担当省庁による「ルートチェック」を受けて、取得して初めて、その空港に着陸できるという「資格」制度は、「規制緩和」の一環として廃止されました。しかし、こういう事例が起きていることを鑑み、再検討すべきだと考えます。乗員に命を託している旅客、騒音・墜落などの危険を抱えた住民の立場にたっての施策を望むものです。
更に、チャーター便については、この資格も除外されてきましたが、チャーターとは名ばかりでその運航状況は、定期便と変わらない頻度がある路線も多々見受けられます。
航空運送の実態にあわせて、この点も考え直す必要があると思います。
★★フェイルセイフ(安全装置)を考えたシステムは大丈夫なのかという問題もあります。
乗員パイロットも人間ですから、「ミス」も当然起こり得ます。その際にこれをバックアップして
二重の安全装置の役割を果たすのが、「管制」だと思います。しかし、今回の事態では、「管制のコントロール下にないも同然の7分間」があり、「管制がWATCHしているはずなのに、どういうことなのか」という疑問が挙がりました。これに対して、「航空局」は、公式には「法的には違反したわけではないが当該機に対して誘導したほうがよかった・」という趣旨のコメントをしていますが、どうもすっきりできない内容です。
当の管制官のコメントとしては、「飛行機を追っていると、都心部に向かっているのであれっ?と思ったら旋回して 空港を 向いたので、そのままにした。」というもので、これでは運航会社にあれこれ厳しく言うこともできないのではないのでしょうか。私達の常識では、「7分間本当に見ていたのだろうか、見ていたとしたらなぜ、早く指示をしないのか」という点です。航空機は降下に入っているといっても、そのスピードは自動車とはくらべものになりません。ターンすべき地点をミスすれば、あっという間に大きな旋回をせざるを得なくなるのです。秒刻みの指示が必要なのですが・・・。
そこで、「羽田管制がどこまでwatchし、指示するのかのDUTY範囲を明確に規定すべきなのでは・・」という洗い直し、「深夜時間帯の管制要員の人員配置は、適切か」などを中心にファイルセイフに対応するシステムを見直していただきたいと思います。
★★★最後に、これだけ「テロ対策」が叫ばれる中で、民間航空といえどもずるずると「首都侵入」を許したことは、セキュリティーの側面で、背筋が寒くなる思いすら覚えます。
あらためてこの点を含んでの見直しを望みたいと思います。
コメント
ジャンボ機の東京タワーへのニアミスは一航空会社の社内管理体制の問題ではすまされない。羽田空港へのアプローチは、海からしか覚えがない。ふつう機長、副操縦士は着陸する空港の進入コースはハンドブックをしっかっりと頭に入れているものとおもっていたが。航空会社の社内規程は各社バラツキはあるだろうが、最低限のことは各社共通にして欲しい。
投稿者: Minoru Hari
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