2004.10.20

「首都上空でジャンボ機、低空飛行!」を追跡する!

~オリエント・タイ機だけの問題ではない面とは・・。~
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画像は平井伸彦氏著作です。


都心の上を、あのジャンボ機が「ごおーっ。」という金属音とともに飛来した時、場所のずれは多少あるにせよ、都民の皆さんは少なからず肝を冷やしたことと思います。

この事態があったのが約一ヶ月前の9月16日午前零時過ぎのことでした。そんな前のことが、その時点でさして問題とされず、1ヶ月も過ぎて、大きく取り上げられたのでしょうか。多くの方が「疑問」に感じていると思います。

そこで、以下のように私なりに、調べてみました。(メディアの動きと航空局の対応については航空局調べ)

9月16日~17日:
  多くの住民から最寄の警察、航空局に苦情、質問が寄せられた。その数は判然としない点もありますが、当日だけで数十件に及んだとのこと。
          《この間、警察・航空局は問い合わせに対応、メディアからの問い合わせにも状況をリリース》
9月19日:
  朝日新聞9月19日付朝刊で報道があった。報道タイトルは、低空飛行に騒音の苦情、港区など、コース外れ と比較的小さな扱いであった。【資料】

10月18日:
   
毎日新聞朝刊で報道。NHK朝のニュースで報道。各社、夕刊で報道。TV各局とも夕方から「報道番組」でいっせいに取り上げる。

【資料】)「低空飛行に騒音の苦情 港区など、コース外れ」
朝日新聞朝刊9月19日付記事
 19日午前0時すぎ、東京都東部の住民から、「ジェット機が超低空で飛んだ」との苦情が警察などに相次いだ。 国土交通省羽田空港航空管制情報官室によると、バンコク発羽田行のオリエントタイ航空のチャーター便が、空港北側から着陸する際、規定のコースを外れて内陸部に入りすぎ、港区などの上空を低空で飛んだという。


「住民からの苦情、目撃情報」が土台となって事実関係を調査するうちに、「パイロットミスというだけでなく、エアラインの責任、管制上の問題、首都セキュリティー上の問題」など解明すべきポイントを含んでいるということが、明らかになるに従って、ひと月の時差ながらあらためての報道という事態になったと考えられます。

さて、航空局への取材に続いて、私は、日頃からおつきあいのある日本の二大航空会社の現役機長10名の皆さんにこの事件について感想を聞いてみる事と致しました。以下はその代表的な意見です。言葉は、業界用語をなるべく避けて、平易に直しました。

★「航空会社」として、事前に羽田の着陸に必要な情報をパイロットに与えること、慣熟させることは、当然のこと    だ。日本の航空局は、甘く見られている。徹底していなかった責任に対しては、もっと厳しい措置を行うべきだと  思う。 なぜ、こんな弱腰なのだろう。「機長の乗務停止」でお茶を濁すのは、どんなものだろうか。
★自分が操縦してきて、ビジュアル(視認進入)羽田着陸のときは、かつては「お台場」を超えてはいけない、手前   でレフトターンせよときつく言われてきた。今は、東京テレコム(ビッグサイトの隣)の手前でターンしている。電波  障害を起こさないためだ。
★騒音問題、電波障害問題をクリアーしてかつ「首都」の安全に大きな神経を使っているのに、「機長がよく知らな   かった」では情けない。
★天候などでNARITAのところを羽田にダイバージョン(代替空港着陸)したというなら、よく知らなかったといっても
  まだ、ふ~んという気にもなるが、はじめからの着陸予定地の進入方法をよく知らないでは、パイロットの誇りと   してこれでいいのかという問題でもある。
★国交省や航空局の見解では、「法律を違反しているわけではないので・・」といっているようだが、飛行高度の
  問題でも降下中だったかどうかという航空法の解釈如何では、東京タワーを200メーターしかクリアしていなかっ  たこともグレーゾーンではないかと思う。
★着陸の進入に当たっては「AIP」=航空路誌 にはっきり指示されていることなのだから、越えてはいけない区域  を越えた場合、そのときの状況によるが、法違反といわれても仕方がないとも思う。
★韓国では、大統領官邸に少しでも向かえば、打ち落とすとまでいわれている。日本の首都東京の防衛という点で  は、あまりにも甘すぎる。
★かつては、各空港着陸に際しては路線資格が求められていたのに、「規制緩和」の結果、定期便でもこれを必要  としなくなっている。
★もっとも、チャーター便は昔から「資格必要」から除外されていたから、今回の場合は直接は関連しないが・・・。
★管制の問題としては、深夜零時といえば、定期フライトの離発着は、終わっているし、比較的暇をしている時間帯
 なのに、なぜ見ていなかったんだろう。7分という時間は大きいなぁ。

などなど多くの感想をいただきました。

次回は、まとめの「statement」をアップロード致したいと考えております。


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