2004.10.18

ジャンボ機の都心部低空飛行、あわやの事態も・・。


 ~管制官のコントロール下におかれず、7分間迷走~
747.jpg


9月19日早朝、バンコク発羽田着予定のオリエント・タイ航空のボーイング747―200型機が東京湾上空で、通常の進入ルートを大きく外れ、東京タワー(東京都港区、高さ333メートル)と高度差約200メートルにまで接近していたことが分かりました。同機は約5分間にわたって、都心部を高度400~700メートルで飛行した模様です。
このような大型旅客機が都心部にまで超低空で入り込むのは極めて異例のことです。東京タワーなど障害物と接触など一歩間違えば、人口密集地での大惨事につながりかねない事態でした。どうしてこんな事態が発生したのでしょうか。
毎日新聞などの報道によれば、
1.航空会社側⇒「乗組員が日本の航空マニュアルを熟知していなかったうえ、進入前に機長も乗組員に
 そのことを 十分説明していなかった」
2.同時間帯は晴天のこともあり、東京航空交通管制部より計器着陸装置に頼らず、視認進入許可を受けていた
 なかで、進入コースを間違えて、7分間迷走した。
3.管制官は⇒「飛行機を追っていると、都心部に向かっているのであれっ?と思ったら旋回して 空港を
 向いたので、そのままにした。」とのことです。

 このケースは、もとより、航空会社の安全運航責任としては「パイロットが不慣れだった」では済まない問題ですが、もっと大切なことは、管制全体としての「フェイルセイフ=安全装置」がシステムとして機能していないことを見落としてはいけないことと感じます。
「ミスルートしてしまった航空機」を監視していながら、気がついたときには7分間の都心部迷走の後だったこと、などから考えると「東京航空交通管制部(埼玉県)から視認進入許可を得た後に羽田管制から着陸許可もらったその後、羽田管制がどこまでwatchするのかのDUTY範囲を明確に規定すべきなのでは・・という思いがつのります。
法的な義務の明記、これを支える人員配置にもう一歩踏み出すべきなのではないでしょうか。

この際、「日航機ニアミス事件の教訓は、なんだったのか」という点を整理し、根本的原因を、管制官や機長の個人的ミスというレベルでとどめず、「異常な混雑をしている空域」「管制部南関東セクターの管制官の人員配置は十分か」「羽田管制でのコントロール範囲の明確化」などから解明してゆく姿勢が求められていると考えます。

*航空機画像は、平井伸彦氏の著作権に属すものを転載させていただきました。
http://www.nhirai.com/
東京タワーに“ニアミス”(東京新聞)
_1.jpg

人気blogランキングへ

コメント

コメントを書く






トラックバック

この記事に対するトラックバックのURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/26612/1711735

この記事へのトラックバック一覧です:

Copyright (C) 2001 - 2004 Hideshima Issei All rights reseved.