2004.09.27

星降る夜に!(48)再び、「タービュランス」についてです!

(48)

~『機内サービス中で、乗客に「熱湯」かかる!』  ぞっとします・・・。
    では、予防するにはどうしたらよいのでしょうか?~

前回のタービュランス(星降る夜に!44)では、主に操縦席のレーダーには写らない、つまり予測できない「CAT」クリアエアタービュランスについてお話しました。このケースでも、乗客として対応するには、たとえ「シートベルト着用のサイン」が点灯していなくても、軽くベルトをしめておくことが大事ということでした。

さて、今回のようなケースはどう言う状況下だったのでしょうか。
現在までの報道によりますと、ベルト着用のサインは点灯しており、旅客は着席というなかで、機内サービスが行われていた模様です。サービス用のカートに熱いコーヒーを載せており、揺れたおりにひっくり返り、幼児にかかったということのようです。こうした状況だとすれば、旅客にとっては、よけようがありません。

通常、シートベルト着用のサインを点灯させるということは、乱気流(タービュランス)の中を航行せざるを得ない状況です。ここで、微妙に機長の判断が分かれるのは、ベルトサインを点灯させるまでもない「機内サービス」を実施できる程度の揺れなのか、それとも旅客同様客室乗務員も着席、当然一切のサービスは行わない という選択の問題です。
航空会社にとっては、旅客の安全第一とは言いながらも、競争上の問題として、旅客からの不満が生じないように「危険のない範囲で」機内サービス(国内の場合は、飲み物だけですが・。)を行いたいという意思が働きます。
「タービュランスの規模、揺れの大きさは正確には予測するしかできません。サービスを中止して様子をみたものの結果的には大したことはなかったということは、できるだけ避けたい気分です。

ちょっと前までは、ベルトサイン点灯中といっても「危険のない範囲で」実施する場合は、操縦席から客室乗務員サイドには、「気をつけてサービスしてください」という指示が出るのが、一般的でした。しかし、最近は、ベルトサインが点灯中は、客室乗務員も着席、離席を禁ずるよう徹底されているようです。そういう意味では、航行中の安全対策は格段に向上したといえます。
そして、この一方でキャプテン(機長)の責任は、ますます重いものになってきています。「結果的に良」という結果を出すために、ベルトサインを点灯させるべきか否かの判断のハザマに立たされた訳です。今回のように機内で負傷などが発生した場合、人身事故という範疇で、その判断責任を問われることへ発展する可能性もあります。
*ちなみに、人身事故発生ということで、国交省は、この事件を「航空機事故」のひとつとして扱うという意向のようです。
今回の場合、私の推論では、機内サービス実施中に「シートベルト着用のサイン点灯」、客室乗務員は、サービスを中断し、ギャレー(台所)に戻ろうとした途中の事故、ではないかと考えます。
私の聞いている範囲では、こうした非常事態でも、火傷などを負わないように、とっさにカートの上の熱い飲み物(コーヒー、お茶、スープなど)をカート内に収納できればよいのですが、どうもそのスペースはないようです。
事故状況についての私の推論が正しいようであれば、今後は、こうした細やかな安全配慮への改善も必要とされてきます。

最後に、基本的に、こうしたタービュランスによる事故を未然に防ぐためには、航空会社のみならず航空業界として、「シートベルトサイン点灯中のサービスは一切行いません。あしからずご了承ください」ということを、社内だけではなく内外に宣言することも重要かもしれません。
旅客としても、これには「異議を唱えない」というマナーが定着することと思います。

大変難しいと思われた、「機内禁煙」も、いまや規定のルールとして粛々と実施されています。
抵抗をもっていた喫煙者も、正論の前にはあっさり従うしかない状況です。
さて、これに比較して、重大な負傷にも発展する可能性のある「タービュランスの中での機内サービス」のありかたについて、乗員乗客の共同プレーが発展することを期待しています。


<JAL>乱気流で熱湯こぼれる 乗客3人重軽度のやけど..毎日9/24
コーヒーこぼれ幼児重傷=JALジャパン機、乱気流で時事通信9/24

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