2004.09.01

星降る夜に!(44)”危険な晴天乱気流” 

 
   
~見えなければ、予測もできない「クリア エア タービュランス」~

8月31日、午後3時55分ごろ、札幌発羽田行き日本航空1014便(乗客・乗員551人)が、岩手県花巻市上空を飛行中に乱気流に巻き込まれ、客室乗務員2人が胸の骨を折るなどのけがをしました。旅客にけがはなかった模様です。
報道によると離陸後約20分、機内サービス中で、ベルト着用のサインが入ったとたんに大きく揺れたとのことで、客室乗務員は「サービス中断」「着席」の余裕もなく、このタービュランスに巻き込まれた模様です。詳しい報道を待つ必要がありますが、このケースは、まさに晴天乱気流=「CAT」に遭遇したものと思われます。

通常乱気流が航路上に存在するかどうかは、雲や天候の状況などから予想できます。
低高度では山の近くなどを航行していたり、高高度では、積雲系の雲(入道雲など)の近くなどを航行していると遭遇します。こうした雲はレーダーで捕らえられますので、よけきれないほど広い範囲に雲があるとか、よほどの事情がない限り旅客機のパイロットはよけながら飛びます。

ところが、なんの前触れもなく突然高高度で乱気流に遭遇することがあります。
これを晴天乱気流=CAT(クリアエアタービュランス)といいます。このCATがかなり強かった場合、突然機体が強く揺さぶられます。機長にとっても予測できない事態なので、シートベルト着用のサインを出す暇さえないこともあります。

通常、タービュランスが予測される場合、その度合い(ライト/モデレート/シビア)によってですが、客室乗務員の着席判断は、機長の「ベルトサイン オン」、に加えてアナウンスなどで「客室乗務員も着席してください」など旅客へのコーションの意味も含めて、重ねての指示を出し徹底していることと思います。
しかし、この「CAT」は、予測がつかない訳ですから始末に終えません。多少の情報があるとすれば、既に同じ地点を通過した他の航空機からの「通過したときに揺れた」などの報告しかありません。

さて、旅客の「見えない乱気流、クリアエアタービュランス」への対策は、多少うっとうしいとは思いますが、ベルトサイン点灯中でなくとも、航行中は、軽くベルトを締めておくことしか手はありません。
事故の報道を聞きまして、皆様に「急遽」お知らせいたします。

人気blogランキングへ

コメント

コメントを書く






トラックバック

この記事に対するトラックバックのURL:

この記事へのトラックバック一覧です:

Copyright (C) 2001 - 2004 Hideshima Issei All rights reseved.