2004.09.13
≪3年目の「9.11」を迎えて≫
statement
~私たちは、犠牲者に何を誓うべきなのでしょうか。
あらためて、考えてみたい~
あの9.11テロから早くも3年の歳月が流れました。あの時を振り返ってみれば、衝撃的な事件だっただけにアメリカ国民のみならず「全世界」の人々が、「テロは許せない、許さない」思いを固めたことと思います。
しかし、その後の状況は、アメリカブッシュ政権による「アフガニスタン攻撃」「イラク戦争」により、「憎しみの連鎖」がますますその根っこを深くしているように思えます。いま、アメリカ国内では果たしてブッシュ大統領の政策、「テロ根絶のためなら国際的に一致しなければ、単独先制攻撃も構わない」に対して、異論の声も徐々に大きくなりつつあります。米国内では、「9.11は第二のパールハーバー」という論議さえ巻き起こっています。戦争への大義を得るために、事前に「テロ計画」を知っていたのだが、あえて無視した、つまり9.11は阻止できたのではないか、というものです。ちなみに宣戦布告前に行われたとされる日本軍による パールハーバー奇襲攻撃も当時のルーズベルト大統領は知っていたはずだが、「NO WAR=戦争はしない」を公約にしていた大統領は、あえて攻撃を許すことで国民の怒りを結集させたともいわれていることに比較しています。
ブッシュ大統領の「テロ根絶には、アメリカがおかしいと決めた国、その国のリーダーには武力で制圧する」という行動を支えているアメリカ国民の原点は、「怒りと復讐」に根ざしているといっても過言ではないでしょう。そういう点では、この論議に一理はあるかもしれません。事実、私のつたないアメリカ国内滞在体験のなかで、アメリカ国内の「メディアによる報道」のあり方には、いささか偏りを感じていたことがあります。
それは、戦争をゲーム感覚で報じる、などで批判がおきたこともありますが、それよりも世界のことを事実を余すことなく伝えるという点で、圧倒的にその量が少ないことです。視聴率のこともあるのでしょうが、殆どは、ドメスティックな内容の「暴力事件など」がセンセイショナルに報道され人気を浴びています。国民は世界のことをあまり知らされていないという点でどこか、バランスがおかしいというのが私の実感でもありました。
さて、本論に戻りますが、世界では、「これまでの民族の歴史、宗教上の歴史、大国の思惑」などが整理されないまま来た上、こうした諸問題に対して国際的取組みの甘さが反映し、終わりの見えないイスラエル/パレスチナの抗争、インドネシア豪大使館爆破(イラク攻撃への加担度合い)、チェチェン問題を根にしたロシア航空機爆弾テロによる墜落、ロシア学校占拠テロ、などに見られるように、中東を中心としたテロ至上主義の悪しき拡大は世界的にその不安を増大してきています。
9.11の犠牲になった方たちへの追悼とは、「テロを憎み、この事態が2度と起きない根源の排除へ向けて誓う」ことと思います。
思い返せば、日航機クアラルンプール事故のおり、旅客と共に、かけがえない「友」をなくしたことで泣きじゃくる多くのCA同期・友人の皆さんに、「悲しみは深い。だからこの墓前で泣くことは簡単だ。しかしいつまでもこのことを心に刻んで、二度とこうした事故が起きないように原因を追究することは、困難がともなう。私たちは、生き残っている者の責任として、この悲しみをしつこさに変えて頑張ろうではないか。いつの日かこの墓前で報告できるように!!」と述べたことを思い出します。事象を置き換えれば、全く同じことがいえるような気が致します。
昨日のニュースでは、「JAL・ANAの米国へ向けての国際線にはエアマーシャルを必ず同乗させる」方針が発表されました。この方針の是非はまた別に論じるとして、航空は、卑劣なテロ攻撃の影響をもっとも受けやすいことを如実にあらわしています。
アメリカ大統領選もいよいよ投票日が近ずいてきています。「9.11の悲劇を繰り返させないアメリカの国策とは何か、またどちらの候補がこれを実行する公約をしているか、」などに注目をしつつ、3年を迎えた9.11
の追悼の思いと致します。
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ボクの独白
» 911とボク
そう、昨日で911のテロから3年がたっていたのだ。ボクがクラブで楽しんでいるときに、多くの人たちが犠牲者のために祈りを捧げていたわけだ。不謹慎だったとちょっとだけ後ろめたい。
Tracked : Sep 13, 2004 5:31:41 AM
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