2004.08.18

星降る夜に!(41なぜか不思議な魅力・・・「コックピット」

           

     ~夢とロマンをつなぐ部屋かもしれません~

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先日、コックピット内の立ち入りの件がメディアで大きく取り上げられました。ボストンまでのチャーターフライトとはいうものの、全日空の機長が旅客27名の操縦席立ち入りを許可したという事件でした。勿論、テロ警戒のさなか常識的には、もってのほかなのですが、機長としては、長時間フライト(10時間以上)の疲れを少しでも癒してあげたいとの気持ちからだったようです。30年フライトを重ねてきた私も、その心情はわからないではない気がいたします。
良い機会ですから、「コックピット」という部屋の持つ「魅力」について、少しお話したいと思います。大体あんな小さな小部屋に、かつてはキャプテン、コーパイロット、フライトエンジニア3名が着席、チェッカーなどが加わると4名がシーティングしているのです。考えただけでむんむんしますね。私が航空会社を志したとき、パイロットを志向しなかった最大の理由があの狭さ、そしてその中で階級社会を縦軸にした人間関係の難しさを推測してしまったからでした。(現在は、機材の革新コンピューター化によってエンジニアはリストラされて、2名ですが・・。)
ともあれ、「前面に広がるパノラマのような空」、「ゲーム機の画面かと見間違うような計器の数々」、「2階席があろうがなかろうがSHIPの最先端で巨大な飛行機を操る緊張感と醍醐味」などなど日常からは離れた「異次元」の極みを味わえるものといえましょう。
日本の航空会社では、もともと「コックピット」は旅客からは隔離しようとの意識が強く、閉鎖的でした。その中でも外国人キャプテンは、解放的で旅客からの要望があれば積極的にコックピット見学を許可していました。9.11以前には、操縦室内でパイロットと写真を撮ったという経験をお持ちの方もそれなりの数でいると思います。外国特にアメリカの航空会社の場合、離陸後は、コックピットドアーを開けっぱなしというのが一般的だったように思います。かく申す私も
現役時代は、「退屈を慰めるよすがとして、大切な旅客へのサービスとして」コックピット見学を受け入れていました。この中で忘れられないことがいくつかあります。
太平洋ロスアンジェルス線をクリスマスに飛んでいました。キャプテンは、コックピットに客を招き入れるとF/Eに計器のライトをオンにするよう頼みました。暗闇の中100個を超える計器の光は「さながらクリスマスツリーのよう」でした。幼い子供を連れた奥様の喜んだ顔、目をみはったこどもの表情、その後も何度か同じ状況もありましたが、この時のことが忘れられません。
さて、ナイトフライトのハイライトといえば、北極線を中心として、あの「オーロラ」です。
客室の中から「あの妖艶美麗な動き」をじっと目を凝らしても視野の狭さが割引します。
その点、コックピットから見る「ショー」は、なにしろ180度のパノラマですから、素晴らしさにおまけつきの状態です。フライトクルーの味わう幸せのおすそ分けともいえますね。

存分に、「空の旅」を味わうためにも、「テロ・爆弾などの心配がない世界」が一日も早く再来するよう祈るものです。

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