2004.02.01

星降る夜に!(19)「瀕死の白鳥」を舞う時も・・・。

~体力・知力のギャレリーナ~

前夜、お話しましたように、当然のことですが「ギャレリーナ」は、ギャレーにおります。

機内の各ギャレーには、ギャレーデューティーという担当C/A(客室乗務員)がアサインされています。日本の場合は、かつてはスチュワードが主に担当していました。カンタス航空などは、これらの仕事は「力仕事」「バックヤード(裏方)と位置つ゛けて、多くの男性乗務員を今でも配置しております。食事のトレーが満載されたミールカートは100キログラムにもなり、女性にとって狭いギャレーで移動するのは、「腰痛」の主たる要因とさえなっているくらいですから。

しかし、日本の航空会社では、ジャンボ機による大量輸送がはじまってからというもの、女性乗務員もキャビンで笑顔を振りまくだけでなく、次々に台所・キッチン・厨房といわれたギャレーまわりの仕事もこなすこととなりました。

ジャンボ機でも古いタイプでは、ギャレーとキャビンを担当するC/Aとは、まったく任務は別です。厨房=ギャレーを守り、食事前の飲み物サービスの準備から始まり、ステーキ、チキン、魚などメインDISHの暖め、食事トレーへの盛り付けなどを100分人以上用意しなければなりません。そして食事の進行状況を見ながら、ベバレッジ(食後のコーヒー、紅茶、日本茶)などをコーヒーデキャンター、テーポット、どびん、などを中味を満たして「大量」に準備しておかねばなりません。

外国人は、食事中は殆どこういうベバレッジは飲みませんが、日本人の文化としては、食事に日本茶という習慣も大いにあります。
搭乗している旅客の客層を見ながらその種別・量を調整しながら準備するのもそのフライトのギャレー担当の腕ともなります。

更に、1度目の食事サービスが終了すれば、次のサービスへの仕込み(準備)が必要で、これも任務の一つです。新しいお絞りを用意しいつでも使えるように暖めておく、食事後の食事カートと次のサービス用の食事カートの位置を交換しいつでも取り出せるようにしておく。不足してきたアイスキューブ(氷)をサプライ(補給)しておく。2食目、3食目の食事を収納してあるカートに一定の温度を保つために、ドライアイスを補給しておく。
ざっとあげただけでも目の回る忙しさです。大体新人C/Aはここから修行が始まり、ある程度接客方法も身につけてきて始めて、キャビンへ出してもらえるようになるのが、一般的プロセスです。

もともと、飛行機は主にアメリカで製作されていますから、よっぽどお金をかけて特注(機内仕様のことをスペックといいます)しない限り、ギャレー内の収納スペース(要するに棚です)や、機内持ち込みの手荷物の収納場所(オーバーヘッドストレイジビンといいます)の高さは欧米人用に作られています。
C/Aの採用要件に「身長のこと」が永遠につけられているのは、まさに機内で十分役に立つ者をもとめているからに他なりません。また、ひとつのギャレーに向かい合わせに収納する場所があり、サービス開始後はまさに、「戦場」です。

この時、ギャレー担当は、「ひらひらと舞うがごとく」活躍しなければなりません。これにて「ギャレリーナ」の語源がお解りいただけたかと思います。

さて、次の折にはギャレーは、「情報センターでもある」ことをお話いたしましょう。

人気blogランキングへ

コメント

コメントを書く






トラックバック

この記事に対するトラックバックのURL:

この記事へのトラックバック一覧です:

Copyright (C) 2001 - 2004 Hideshima Issei All rights reseved.