2003.12.08

星降る夜に!(14)何かがちがう、日本とは・・。

バンクーバー/ウィスラーの風

 行く先はともあれ、フライトに乗務中、外地で、数日間滞在しなければならないことは、この仕事をしている限り避けられません。

 まだ、日本の航空会社としては、週2便程度しか運航されていない頃、ヨーロッパのハブ的ステーション(ロンドン・ハンブルグ・フランクフルト・アムステルダム・コペンハーゲン・ローマ・ミラノなど)は、デスティネーション(終点)にあたるため、乗務員も次の飛行機の到着を待たなければ仕事にならない訳で、やむなくというか幸運にもといえばよいのか、ともかく事実上1週間ほど滞在していました。デイリーにヨーロッパ各地にフライトがある今からみれば、隔世の感はありますが・・。

 さて、スキーとゴルフを趣味としていた私にとって、カナダの「バンクーバー」、アメリカの「シアトル」は、夏でも冬でも「嬉しい!」ステーションでありました。

 冬も本番の今。バンクーバーを想えば、頭の中はたちまち「白い雪」が舞い始め、壮大な”ウィスラー・ブラッコム”のバーンをひとり、滑走を始めてしまうのです。そういえば、こんなこともありました。
 ゲレンデとして横幅・長さがたっぷりのコースは、ついついスピードを乗せた滑走に酔いがちになります。アイスバーンの上に少し冠雪していたことで、雪面にストックが刺さって抜けず、大転倒。立ち上がったものの、親指のあまりの痛さに診療所に直行したところ、なんと「親指の根元が、粉砕骨折」しておりました。「参った・・。」の私。

 怪我に手馴れたDrは、目立たないギブスをしてくれて、治療の最後に包帯をしながら、私に聞きました。「what color do you want?」私は、一瞬「?・・・。」彼は、「包帯を巻いて止めておくのに使うマジックテープの色は、どの色がいいか。」と聞いていたのでした。正直言って驚きました、あまりの余裕の発言に。それでも負けず嫌いだった私は、「ブラック、ブルー、ピンク、イエロー」と見せられたなかから、おっとりと「ブラック&ピンク please。」と応えたものでした。
次の日に、何食わぬ顔でメキシコへの乗務を果たさねばならない私が、制服にコーディネートする「ブラック」を含めていたことは、容易に
ご理解いただけることと思います。

 大自然といってもそのスケールの大きさには、誰でも驚きますが、「普通なら深刻になってしまうシーンにもおしゃれとウイットを忘れないキャナディアンのこころ」に、私は敬服・脱帽をいたしました。

人気blogランキングへ

コメント

コメントを書く






トラックバック

この記事に対するトラックバックのURL:

この記事へのトラックバック一覧です:

Copyright (C) 2001 - 2004 Hideshima Issei All rights reseved.