2003.12.20

星降る夜に!(15)夜来、しんしんと降る雪は、・・・・

冬の情景にとって、雪はなぜか、詩情を誘うものがあります。特に空港では、再会から別離まで、見えないところでドラマが進行しているわけですからなおさらです。

私にとっても世界のあちこちで迎えた「雪降る日のランディング」には、それぞれの場所が今もまぶたに浮かびます。ランディングミュージックは、曲によっては、切ない想いを加速させたりもします。どこまでも続く白い平らな荒原の中、機は、モスクワ・シェレメチボ空港にアプローチイング開始とともに、「白い恋人たち」が流れます。

デンマーク・コペンハーゲンでは、徐々に街中の瀟洒な赤い屋根に雪をかぶっている風景を横目に見ながら、パリは「男と女のいる舗道」を耳に、サクレクール寺院を斜めに見てのランディングです。日本からは、早朝到着ですから家々には煙突から煙をたなびかせている家もあり、雪中ながらなんとなく心うきうき弾みます。
一方、ハンブルグなどでは、グレーに近い壁の色の家々、雪にも寒さにも負けない堅牢さを感じながらの到着です。

このように、ヨーロッパでは、「寒さ」の度合いが日本のそれとははるかな違いがあり、いずこも「冬将軍」への備えは、万全で、この寒さの中で粘り強く生活をエンジョイして暮らしている風情さえ感じてしまいます。

さて、日本はどうでしょうか。
残念ながら、「雪に弱い大空港」ということでナリタ、ハネダは、国内外にその名をはせています。特に前夜から、しんしんと降り続く「雪」にはお手上げといわれています。
 積雪が多ければランウエー、誘導路の除雪は大変です。同じ国内でも冬季は常に「雪」を予測している、札幌千歳空港などと装備が違うわけですから、やむを得ないとも思えますが・・・。
 航空機の翼に張り付いた雪は、すぐ氷の塊にフローズンしていくため、張り付かないうちに高圧のホースでそれこそ人海戦術で片翼ずつ、吹き飛ばしてゆくのが実状です。私の経験では、片翼を綺麗にして反対側の翼にとりかかっているうちに、また片側が凍り付いて、大幅ディレイ(遅延)したことも何度かあります。

また、毎年混乱を招いてしまうのは、空港までの交通事情、特に道路事情の混乱は、深刻です。乗客だけではなく、乗員が空港に到着できないことも、ままあるからです。
 更に、乗客が搭乗後も管制塔からの離陸許可が下りず、飛行機をいったん降りて、サテライトで長時間待たされた挙句、結局出発できず。
空港近くのホテルは満室、サテライトで夜を明かさざるを得なくなったフライトも数多くありました。
「航空会社の判断、情報告知が甘いのでは・・。」
と乗客から大ブーイングが起こり、お詫びとして現金が配られたことなどは、伝説的な話として残っているほどです。

千歳だけではなく、北米ではニューヨーク、シカゴ、アラスカ・アンカレッジ、ヨーロッパ各ステーションなどでは「寒さ」への対策は、もとより備え十分ですから、ほぼ万全です。

 日本のように、暑さも寒さも中途半端なところでは、「どうせ、年に1~2日のこと。何とかなる。」という気持ちが強くなってしまうのでしょうか.
「雪」への対策は、後ろにおかれてしまうのでしょうか。

「雪」を見ても余計な心配をせず、それぞれの「旅情」に浸れるようになって欲しいですね。


人気blogランキングへ

コメント

コメントを書く






トラックバック

この記事に対するトラックバックのURL:

この記事へのトラックバック一覧です:

Copyright (C) 2001 - 2004 Hideshima Issei All rights reseved.