2002.09.11

ルイ・ヴィトン考

~”原宿・ヴィトンの店オープンに1500人の行列”~

若者の町、原宿にフランスのかの有名なブランド、ルイ・ヴィトン社が世界最大と言われるSHOPを開いた。
オープニングには、芸能人が華やかに高級車で乗りつけていた他、何と開店時間前に1500人もの若者が行列をなしたということで、ひとつのニュースになっている。
この不況の中で、こんな余裕の有る層があふれていることにまずは、大きな驚きで、また、世界を見渡してもこの商品にこれだけ固執する民族は見当たらず、日本人も甘く見られているもんだと、ため息が出る思いである。

20年ほど前、ルイヴィトンのパリ本店では、大量に運ばれた日本人観光客が、我先に買いこみに来ていたものだ。その当時の日本人買い物客のマナーは、端で見ていても劣悪で、店員が他の客の対応をしていても「ちょっと、ちょっと」と割り込み、おまけにフランス語はおろか英語すら全く理解しない。

こんな日本人の所作を考えれば止むを得ないとは、言っても、フランス人店員からは、
「あんた達、場違いなんじゃない。」
とでも言いたげな、小馬鹿にした態度を露骨に取られていたものだった。
しかし、だんだん経営者も日本人からの売上げの巨大さに気が付いたのか、パリ本店にも、モンテーニュ通りの支店にも、日本人店員がそれなりに配置されるようになった。

さて、パリは、シャンゼリゼェ、サントノ―レを歩いても、メトロに乗ってもいわゆるパリジャンヌが、ヴィトンのバッグを持っているのは、稀有のことであり、電車・地下鉄に乗れば、そちこちヴィトンだらけの日本の様相とは、趣を異にしていることに気がつくだろう。
つまり、ヨーロッパ・アメリカではヴィトンを使うのは、旅行スーツケースから小物に至るまで揃える階級の使用する代物であり、移動は大体運転手つきの車なのである。そんな人達は街中を歩いてはいないのだ。

1DKのマンションと言う名のアパートから出てくるOL達が、競い合って手に持つ日本のそれとは、根本から違うのだ。パリジャン・パリジェンヌたちは、自分の個性を大事にし、他からみれば、宗教的ブランド崇拝とも見えるこの事象からは、解き放たれている。
事実、1000円のTシャツをメインにして装っても、「なんておしゃれなんだろう。」と思わせるから不思議だ。
サントノーレの”エルメス”で季節のSALEがあるときに、行列ができることがあるけれど、これには生活の知恵的・生活感が感じられるし、おしゃれを自分の支配下に置いているようすら感じられる。
この生活お洒落感覚という点では、アメリカ他のヨーロッパ諸国でもほぼ同じ流れを感じさせる。

一方で、日本では、つまり、小使いためて、食事もつめて、パックツアーでパリはじめ外国に行き、duty freeもfull活用し、日本より少しでも安価なブランド物を手にして帰ろうというという大きな流れや、若い男性が無理を重ねてブランドをプレゼントして世の女性の関心を引く風習があるなど、日本特異の市場があることは、理解できるが・・・・・

果たして、現況の日本経済下、でこの高価な品を、TAX込みでどこまで購買する力があるのか、ヴィトン社の思惑はまんまと的中するとは、思えないのだが・・・・。

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